星天qlayとは

zone D

2023.06.01

【アフターレポート】”生きかたを、遊ぶまち”第2期オープン!星天qlayDゾーンオープニングイベント

”生き方を、遊ぶまち”をコンセプトに、相鉄本線(星川駅~天王町駅)の全長約1.4kmの高架下をA~Eの5つのゾーンに分けて開発を進めている「星天qlay(ホシテンクレイ)」。2023年2月にオープンしたBゾーンに続き、4月26日(水)には天王町駅近くのDゾーンがオープンしました。

「これからの暮らし方、働き方の提案」をコンセプトに掲げるDゾーンには、”生きかたを、遊ぶ住まい”「YADORES(ヤドレジ)I」、クリエイター向け創作スタジオ「PILE(パイル)」、横浜国立大学総合学術高等研究院共創革新サテライト、北欧カフェ「Robert’s Coffee(ロバーツコーヒー)」の4つのテナントが入居しています。

単にものを消費して終わるのではなく、人々が滞在し、このまちで過ごすことに価値を見出すDゾーンは、どのようなスタートを切ったのでしょうか。4月29日(土)に行われたDゾーンのオープン記念イベントの様子をお伝えします。

大盛況!メディア向け内覧会

オープニングイベントは、午前10時から行われたメディア向け施設内覧会からスタート。休日の朝にも関わらず、多くのメディア関係者の方々が参加する大盛況に!Dゾーンに入居する各施設を案内しつつ、担当者がそれぞれの施設へ込めた想いやこだわりなどを語りました。

生きかたを、遊ぶ住まい「YADORESI」

Dゾーンのフロアマップはご覧の通り。紫色・1の施設が、星天qlayの中核を担う”生き方を、遊ぶ住まい”「YADORESI」です。

全22部屋の個室(1R、シャワーブース、トイレ付)とリビング、キッチン、ランドリールームなどの共有部、そして後述する「はなれマド」で構成されているYADORESI。個性豊かな人々が共に暮らし、まちと出会い・繋がりながら、星天qlayのコンセプトである「生きかたを、遊ぶ」を探究・デザインする革新的な住まいとなっています。

住人が積極的にまちと関わることができる仕掛けとして、Dゾーン内施設の住人特典(※)を設けています。

(※)「PILE」は入居日より1ヶ月間ドロップインし放題&月1回利用無料&年間会員を特別価格でのご案内、ROBERT’S COFFEEはお好きな食事やドリンクに使える3000円分のチケットが毎月付与

イベント当日は、メディア向け内覧会後も一般向けにYADORESIを開放。共有部と2つの個室、そしてはなれマドを誰でも自由に見学でき、イベントに訪れた方や通りすがりの方まで、たくさんの方が”生きかたを、遊ぶ住まい”に興味を持ってくれました。

地域と繋がる作戦会議室「YNU総合学術高等研究院共創革新サテライト」

フロアマップの緑色・2の部分にあるのは、保土ヶ谷区にキャンパスを持つ横浜国立大学総合学術高等研究院共創革新サテライト。この日は横浜国立大学の教授である真鍋先生が、大学の研究者と学生のコラボレーションの場として、そして地域の課題を受信する場として、YADORESIやPILEと連携しながら、このサテライトを「作戦会議室」のように利用したいとお話してくれました。

クリエイター向け制作スタジオ「PILE」

そのお隣、フロアマップの3の部分にあるのが、クリエイター向け協働制作スタジオ「PILE」。八ヶ岳の麓、長野県諏訪郡富士見町にある「富士見 森のオフィス」(個室型オフィス、コワーキングスペース、会議室、食堂を備えた複合施設)を運営するRoute Design合同会社が、神奈川県で初の施設運営を行うコラボラティブスタジオです。

PILEは「新たな創造のための、自由な協働空間」をコンセプトに、モニターを利用してPC作業をするだけではなく、クリエイティブな制作や活動にフォーカスした施設となっています。大きな作業台や備品の工具などを使い、絵を描いたり、ものづくりをしたり、撮影をしたりと、通常のコワーキングスペースではできない創作活動を、思う存分やりきることが可能です。

メディア向け内覧会では代表の津田さんより、「富士見 森のオフィス」での経験、そして人の繋がりを育むことで新たなカルチャーやビジネスを生み出すことに挑戦するPILEへの思いなどをお話していただきました。

津田さん「創作活動を通してプロ・アマ問わず色々な人がこの場に集まって、実際にお互いの作業を見て刺激を受けたり、交流が生まれることで、新たなカルチャーやビジネスが生まれるかもしれない。そういったクリエイティブなコミュニティを育む場を作っていきたいと思っています。」

日本で3店目!人気北欧カフェ「ロバーツコーヒー」

天王町駅に最も近い位置にあるのが、1987年に創業し、フィンランド国内で最も多くの店舗を展開するロバーツ・コーヒー。日本国内では、埼玉県飯能市のメッツァビレッジ(ムーミンバレーパーク)、東京都の麻布十番に続いて、神奈川県内初出店となります。星天qlay店でも、フィンランドで焙煎した直輸入の豆を使用したドリップコーヒーや、フィンランドのレシピをそのまま再現したシナモンロールなど、こだわりのフードやドリンクを楽しむことができます。

メディア向け内覧会では、相鉄沿線が地元であるという店長の榎本さんより、メディアの皆さんへドリップコーヒーを提供していただきました。

消費を遊ぼう!0 YEN TRUCK

Dゾーンオープニングイベントのメインコンテンツとなったのが、「0 YEN TRUCK」。2月に行われたBゾーンのオープニングイベントでも好評だった企画です!”「消費」を遊ぼう!”をテーマにした企画で、お金の代わりに消費するのは、あなたのアイデア。

会場で配布されているミッションペーパーにあなたのアイデアを書き込んで……

キッチンカーで交換すると……

あなたのアイデアをがあっという間に美味しいドリンクに早変わり。普段とは一味違う消費の形を楽しんでいただく仕組みです。

今回は3つの施設と連動したミッションをご用意。クリアした方々のアイデアと共に、それぞれのミッションをご紹介します。

MISSION from ロバーツコーヒー:あなたなりの最高のくつろぎ方を詳しく教えてください!

MISSION from PILE A:いつかDIYで作ってみたいものを教えてください!

MISSION from PILE B:今日のあなたの気分を色で教えてください!

PILEからの2つ目のミッションは、色彩ペイントワークショップに参加して今日の気分を表現する体験型のもの。

お子さんはもちろん、大人たちも積極的にミッションに参加!中には「数年ぶりに絵の具を触りました」という大人の方も。ご近所に住んでおりこの日はたまたまDゾーンの前を通ったというお子様連れのお母さんは、「家だとこんなに絵の具を広げることはできないから、好きにして良いよと言ってくださりありがたかったです」とお話してくれました。

もちろんこの絵も、キッチンカーのスタッフに見せるとドリンクを受けとることが可能です。ミッションに参加した方は、自由に制作活動ができるPILEの雰囲気を体感していただけたようでした!

MISSION from YADORESI:はなれマドの面白い使い方を教えてください!

YADORESIからのミッションは、「はなれマドの面白い使い方を教えてください!」というもの。ミッションを見たほとんどの方の第一声は「はなれマドってなに?」。

YADORESIの最大の魅力でもある「はなれマド」は、各個室を出た廊下の向かい側にある窓付きの小さなスペースのこと。ギャラリー、制作スペース、物品販売など、住人が自由に小商いや自己表現を行うことができる設備です。

イベント当日は、YADORESI前の屋台にいるコミュニティビルダーが、ミッションに悩む方々をはなれマドへご案内。ミッションに参加することで、この場所にシェアハウスができたことを知ったという方も多く、「シェアハウスができたんだー!」、「中も見学して良いですか?」と、YADORESIに興味を持つきっかけとなっていたようでした。

「難しいなぁ」、「見て楽しいのが良いなぁ」と、真剣にアイデアを考えて下さる方が多く、中には下書きをしてから描く人も。アイデアを考えながら、「はなれマドを使ってみたいな」とこぼしている方もいらっしゃいました。

YADORESIのミッションを案内していたのは、4月に入居したコミュニティビルダーの1人である中尾さん。コミュニティビルダーとは、家賃無料で住まいながら、YADORESIと星天qlayのコミュニティ形成や魅力発信を行う住民のことです。今回のオープニングイベントで初めてコミュニティビルダーとして地域の方と交流をした中尾さんにお話を聞きました。

中尾さん「イベントに来てくださった方とお話をしていて、思っていた以上に星天qlayのオープンを楽しみにしてくれていた方が多いことに驚きました。私も星天が地元なので気持ちは分かるのですが、高架下に新しいものができて、『どんな人が来るの?』と少し不安がっている、怪しんでいる人が多い印象でした。

ですが今日のイベントでこういう場所ですと説明をしたら、『何でもできるね』、『可能性が広がって良いね』とポジティブなリアクションをいただけて嬉しかったです。はなれマドの素敵な活用アイデアもたくさんいただいたので、ぜひ形にしたいと思います。こんなにコミュニケーションがとれると思わず、とても面白い1日でした。」

初めて星天に足を運んだ方も、地元の方も楽しめる1日

今回のイベントをきっかけに、東京都内から初めて星天エリアに足を運んだというこちらの学生さんに、まちの印象を伺いました。

参加女性「住宅街のようなまちで、地元の家族連れや高齢の方をイベントに呼び込んでいるのがすごいなと思いました。

私はYADORESIのミッションを引いて、部屋の目の前という利点を活かせるフリーマーケットというアイデアを書きました。近くに工房のように使えるPILEさんがあること、はなれマドで自分の作品を売ることができるという話を聞いて、自分の生活圏にYADORESIがあったら住みたいなと思いました。周辺にもクリエイティブな考えを持った方が揃っていそうだし、刺激をもらえて成長できそうなすごく良い環境だと思います。」

部活の帰り道に、「なんか賑わってるな?」と立ち寄ってくれた地元の学生さんたちも。部活仲間でしっかりミッションにも挑戦してくれました!

地域の方とともに育てる、「生きかたを、遊ぶまち」

「ずっと工事していたけど、こんな風になったんだ!」、「頑張ってください!」とスタッフに声をかけてくださる住民の方も多く、星天qlayへの期待度の高さを感じました。オープンを楽しみにしてくださっていた地域の方とDゾーンの4施設が連携しながら、「生きかたを、遊ぶまち」を育てていけますように。そんな期待に胸が膨らむオープニングイベントの1日でした。

取材・文/橋本彩香

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