星天qlayとは

2023.12.27

日常に溶け込み、暮らしを豊かにする一つの拠点/HUBHUB 横浜天王町店

星天qlayのDゾーンに、突如現れた4つのトレーラーハウス。「あのクルマは何だろう?」と地元住民からの注目を集めていたこの施設は、2023年9月に星天qlayにオープンしたニュースポット「HUBHUB 横浜天王町」です。

2台のサウナコテージ、BBQコテージ、受付棟の4台からなるこの施設が、今、星天qlayに新たな熱気をもたらしています。今回は三井不動産グループの株式会社ShareTomorrowのHUBHUBプロジェクトリーダー・佐藤貴幸さんに、人々の暮らしをより楽しく、豊かにするHUBHUBという施設へのこだわりや思いを聞きました。

 

自宅の延長線にある場所に

トレーラーハウスなどの移動式アセットを用いて遊休地を有効活用するHUBHUB。三井不動産グループの事業提案制度「MAGIC」の2019年度通過案件で、2023年より都内を中心に4店舗がオープンしました。サウナ、ギャラリーカフェ、BBQコテージ、シアター、フィットネスジム、プールなど、店舗によって異なるコンテンツが複合しており、さまざまな用途で利用できるのが魅力です。

佐藤さん「駅前の立地条件が良い場所なのに、遊休地や駐車場になってしまう土地に、利便性や賑やかさを生む施設を展開したいという思いから、HUBHUBの事業がスタートしました。近年はマンションの価格が高騰していることもあり、住まい方の価値観が変わり始めています。そういったなかで近所にHUBHUBがあれば、家に広いリビングがなくても貸し切りパーティーができたり、家に自分の部屋がなくても個室でテレワークができたりと、自宅の延長線上として使っていただくことが可能です。そうすると、家の大きさや部屋数はもう少しコンパクトでも事足りるかもしれない。大げさな言い方をすれば、HUBHUBがまち中に溢れると、家のあり方も変わっていくのではないかと考えています。」

 

こだわりが詰まったサウナコテージ

「周辺の居住者やオフィスワーカーに日常的に使っていただきたい」。そんな思いで作られたという横浜天王町店。サウナ、外気浴、水風呂、リビングスペースがセットになったサウナコテージには、サウナ―歴30年以上、2019年にはフィンランドに赴き、本場のフィンランド式サウナとロウリュを体験したという佐藤さんのこだわりが詰まっています。

佐藤さん「HUBHUBはサウナがメインの事業ではありませんが、僕自身がサウナ好きなこともあり、結果的に4店舗ともサウナを備えた施設になりました。4店舗でサウナが計12室ありコンセプトはすべて異なっていますが、外せないポイントとして、フィンランド式のサウナであること、水風呂にチラー(冷却水循環装置)が設置されていること、外気浴場があることの3点は全施設で共通しています。

横浜天王町店は、ウンピュラ(円)とネリオ(四角)と名付けた2つのサウナコテージがあり、お客様ご自身で温度を調整できるのが特徴です。100℃近くまで上げることができるので、お好みの熱さにカスタマイズしていただけます。近年プライベートサウナが増えてきましたが、外気を感じられる施設は多くないので、そこにはこだわって設計を考えました。ゆくゆくはAIでサウナの温度と湿度をコントロールして、オートロウリュできる仕組みを作れたら良いなと思っています。」

こうした佐藤さんのこだわりもあり、開業に先立ち実証実験を行っていた店舗「HUBHUB 日本橋人形町」が評価され、サウナ啓蒙活動に貢献した個人や企業、団体を表彰する「 Saunner of the Year 2022」を受賞したそうです。

横浜天王町店のサウナにはヒノキの木材が使われており、サウナ室に足を踏み入れると、リラックスする香りに包まれます。サウナで汗を流した後は、頭上を走る電車の音を聞きながら水風呂や外気浴で身体を整えるのがおすすめです。コテージ1棟まるまる貸し切りとなるので、リビングスペースで仕事をする合間にサウナで息抜きしたり、お子様を連れてサウナに行くのが難しいお父さん、お母さんたちが、交代で子守をしながらサウナを楽しんだりと、ライフスタイルに合わせてサウナを楽しめるのが嬉しいですね!

 

楽しみ方無限大のBBQコテージ

こだわりはサウナだけでなく、BBQコテージにも。「家とは一味違った体験をしていただきたい」という思いから、プロ仕様の鉄板焼きテーブルが設置されています。大阪の会社に依頼し、鉄板のサイズや材質、テーブルのサイズや高さまで全てオーダーメイドで特注したイチオシのアイテムなんだとか。さらにはたこ焼き器もあるので、「タコパ」を開催することもできちゃいます。

お好みの食材を持ち込んでパーティーをすることも、食材付きプランを予約して手ぶらでBBQをすることも、ウーバーイーツなどのデリバリーサービスで配達してもらうこともすべてOK!BBQコテージにはNintendo Switchも設置されているので、スクリーンにゲーム画面を映して大人数で対戦するなど、楽しみ方が無限大のコテージです。

佐藤さん「BBQコテージは、家でやると準備や後片付けが億劫なBBQ、お好み焼き、たこ焼きなどが手軽にできる場になったらという思いで考えました。ここなら片付けもいらず、食材付きプランは手ぶらで来て手ぶらで帰ることができるので、ぜひお気軽に利用していただけたら嬉しいです。同じDゾーンに北欧フィンランドカフェのロバーツコーヒーさんがあるので、テイクアウトしたりウーバーイーツをしたりして、サウナと合わせて北欧感を感じてもらうのもおすすめです。

横浜天王町店と同様の施設構成だった実証実験の店舗は、平日の夜は会社員の飲み会、休日はご家族同士のパーティーやお子さんの誕生日会、ご友人とのサウナやバーベキューなど、曜日と時間によってさまざまな使われ方をしていました。友人グループでサウナを利用した20代の方が、後日おばあ様の誕生日会で、ご家族とパーティールームのバーベキューを利用してくださったこともありました。同じ方が違う目的で何度でも利用できるのが、HUBHUBの面白さなのかなと感じています。」

 

大変さも楽しみながら、遊ぶように働いていく

最後に、佐藤さんが思う「生き方かたを、遊ぶ」について、そして地域の方へのメッセージをいただきました。

佐藤さん「コロナ禍以降の3年間で、世間一般のライフスタイルが大きく変革したと感じています。家庭と仕事の境界線が曖昧になり、『仕事中心の生きかた』から『生活中心の生きかた』に社会全体が変化していますよね。星天qlayのコンセプトはそういった社会情勢や私自身の現状とマッチしているところがあり、面白いまちづくりだなと感じています。

私はHUBHUBの事業を、定年が近づいてきた54歳からスタートしました。ありがたいことに好きなことを事業としてやらせていただいてるので、『生きかたを、遊ぶ』というコンセプトにはとても共感しています。自分は今まさに、遊びながら働いている感覚なので。始めてみたら忙しく大変なこともありますが、その大変さも楽しみながら、これからもHUBHUBを続けていきたいです。

HUBHUBは名前の通り、ライフスタイルの選択肢を広げる一つの拠点のような場所になれたらと思っています。平日のお仕事終わりや土日のお買い物ついでなど、日常に溶け込むように使っていただけたらとても嬉しいです。」

「これからの暮らし方、働き方の提案」をコンセプトに掲げる星天qlay DゾーンにぴったりなHUBHUB。あなたもぜひ、普段の生活の延長線上にHUBHUBを利用し、新しい暮らし方、働き方の選択肢を探してみませんか?

詳しいご利用方法・ご予約方法については、HUBHUB横浜天王町店の公式HPをご確認ください。
https://hubhub.jp/facility/yokohama-tennocho/

取材/橋本彩香・山下里緒奈
文/橋本彩香

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