星天qlayとは

2023.12.28

挑戦を楽しみ、地域の皆様に愛されるお店に/タリーズコーヒー星天qlay店

星川駅の改札を出て正面の自動ドアを通過すると、「タリーズコーヒー星天qlay店」のオープンでフラットな空間が広がっています。全国に700以上の店舗を展開しているタリーズコーヒーは、大手カフェチェーンでありながら、地域に根差したお店づくりを行っているのが特徴です。

今回は星天qlay店のストアマネージャーである浜中智美さんにお話を聞きました。

 

特色のあるお店づくり

 

言わずと知れた大手コーヒーチェーンであるタリーズコーヒー(以下、タリーズ)。自由な社風で、各店の店長が中心となって地域に根差した特色のあるお店づくりが行われています。

浜中さん「各店の店長が中心となってお店のコンセプトを考えるので、ごとの色があるがタリーズの特徴です。やりたいことを会社に発表する場があったり、オンラインのテキストで気軽に提案を出すこともできます。従業員のアイデアから一杯だけのテイクアウト用のレジ袋が導入されたり、アルバイトの従業員が書いた意見書が通って会社から表彰されたりと、実際に意見が反映される場が多く、楽しく仕事をしています。」

 

幅広い年代の方が気軽に立ち寄れるお店に

相鉄線沿線ご出身だという浜中さん。沿線の店舗であればぜひ!と星天qlay店の店長を引き受けたのだとか。地元の方の利用が多い星天qlay店は、年配の方にも分かりやすいメニュー説明を意識したり、子どもが横になっても大丈夫な小上がりのスペースを作ったり、学生が作業できるコンセント付きの席があったりと、幅広い方が利用できる工夫が散りばめられています。段差がなくフラットな作りのため、障がいをお持ちの方や盲導犬を連れた方も利用しやすく、常連さんになっているそうです。

浜中さん「星天qlayの中では1番早い朝7時半にオープンし、夜は21時まで営業しています。朝コーヒーを買った方がお昼休憩やお帰りの前にコーヒーを飲みに来てくださることも多く、『おかえりなさい』、『お疲れさまです』と思いながらコーヒーをお渡ししています。ホットコーヒーはレシートを見せていただければ2杯目がお安くなるので、ぜひ日常の一部としてお立ち寄りいただけたら嬉しいです。

時間帯によってご利用いただく方の年代もさまざまですが、話しかけてくれるお客様が多く、コミュニケーションがとりやすい良い雰囲気のまちだなと感じています。ふらっとコーヒーを飲みながらお喋りに来てくださる常連さんがいたり、手作りのかわいいティッシュケースをプレゼントしていただいたこともあり、私自身、お客様から元気をもらっています。子育て世代の方も多いまちなので、お子様向けのイベントを強化して、星天qlay店の色を出していきたいと思っています。」

タリーズコーヒーとして、コーヒーの知識や美味しい淹れ方を学べるオリジナルのコーヒースクールのプログラムがあり、それぞれの店舗が地域に合わせた形でアレンジしながら実施しているのだとか。星天qlay店では通常の大人向けのコーヒースクールと、キッズイベントとして親子向けのコーヒースクールを不定期開催しているそうです。

浜中さん「夏休みに合わせて、お子様向けのカフェインレスコーヒーを使ったコーヒーの淹れ方講座を行いました。参加してくださったお子様が、『コーヒーを買うときはここに来るね』と言ってくれたのはとても嬉しかったです。

コーヒースクールへの参加をきっかけにリピートで豆を買いに来てくださる方もいます。イベントに参加していただくとお互いに認識できるので、『お家で淹れてますか?』、『新しい豆が入荷しましたよ』といったお話ができて、私もとても楽しいです。自分のまちのお店にちょっと立ち寄り、言葉を交わして帰るのは理想とする姿なので、こういった輪がもっと広がるといいなと思っています。」

 

まさかの絵本も!?タリーズのおすすめ商品

タリーズのおすすめ商品をお伺いすると、浜中さんが紹介してくれたのがこちらの絵本。「子どもたちや青少年の成長を促すために、夢や目標のお手伝いをする」という経営理念に基づき、2003年から実施している「タリーズ ピクチャーブックアワード」の受賞作品です。「絵本を通じて絵本作家の発掘・支援をし、またその絵本を読む子ども達へ夢や希望を届けたい」という思いで毎年開催しているアワードは、今年で20年目を迎えます。

浜中さん「絵本部門もしくはストーリー部門を選んで作品をご応募いただき、お客様の投票で入選した作品の絵本をタリーズで制作・販売しています。本の売り上げの一部は、NGO団体「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が実施する途上国の子どもたちへの寄付にあてています。タリーズのいろいろな店舗に置いており、店内でお読みいただいたり、読み聞かせのキッズイベントを行う店舗もあります。星天qlay店はお隣の無印良品 500さんとコラボレーションし、店頭に絵本を置かせていただいたこともありました。絵本には力を入れており、他の店舗より数を揃えています。」

 

そしてタリーズ「コーヒー」として欠かすことのできないコーヒーへのこだわりもたっぷりと聞かせていただきました。タリーズは国内でコーヒー豆の焙煎を行うため、新鮮な豆が店頭に届いています。

浜中さん「『ハウスブレンド』は、どのシーンで飲んでいただいても美味しい、好き嫌いの分かれないバランスのとれたブレンドになっています。まずはここからタリーズを知っていただきたいという思いが詰まった商品です。苦味や酸味が苦手な方もお楽しみいただけて、軽やかな味わいなので朝やお昼に飲んでいただくのがおすすめです。

ミルクとあわせるためにブレンドした深入りのコーヒー豆『カフェオレ モナーレ』はとても人気の商品で、ブラックで飲んでいただいても華やかな香りがして美味しいんですが、カフェオレにするとミルクの優しい甘みの中にふわっとお花っぽい香りが漂います。『BRAZIL』は後味が夏らしい香ばしさを感じさせるコーヒーです。ブラジルやコスタリカなど、バイヤーが現地に赴いて豆の買い付けを行っています。海外の農園とパートナーシップを結び、タリーズでお客さんに買っていただくことで、農園の方の生活も安定する。マイクロロットプロジェクト、カッピングコンテストなど、生産者との交流も大切にしています。」

店頭で販売している唯一のホットコーヒーメニュー「本日のコーヒー」は、毎日コーヒーの銘柄が変わるのはもちろん、1日のなかでも2,3種類の銘柄が楽しめるそうです。1日数回お店を訪れるとお客様も違った味を楽しめるうえ、新鮮な豆を届けられる取り組みになっています。

 

「生きかたを、遊ぶ」は挑戦すること

最後に、浜中さんが思う「生きかたを、遊ぶ」について、そして地域の皆様へメッセージをいただきました。

浜中さん「星天qlayのお話を初めて聞いたとき、こんなに自由で、やりたいことを叶えられる施設があるんだ!と思いました。タリーズでは前例がないことも、この場所でなら挑戦できるのではと感じ、こんな素敵な場に参加させていただくことを楽しみにしていました。テナント同士のコラボレーションは他の施設だとなかなか難しいところも多いので、星天だからできることだなと感じています。せっかく挑戦できる環境がそろっているので、日常の業務だけでなく、イレギュラーな試みを楽しんでいきたいです。

私にとって『生きかたを、遊ぶ』は挑戦することかなと思っています。たとえ失敗したとしても、挑戦したことは次に繋がっているんだなと、星天qlayに来てより感じるようになりました。1回やってみよう、失敗しても仕方ないよねと思える性格なので、星天qlayという楽しい環境で、店舗も自分も成長できると良いなと思っています。

星天エリアには商店街など昔からのお店も多く、急にできたタリーズが受け入れていただけるのかなという不安もありました。実際に地域の方にご挨拶をすると、とても温かく迎えてくださり、いつも気にかけていただきありがたいなと思っています。雰囲気を壊さずまちに馴染みながら、タリーズが長く愛されるお店になったらいいなと思っています。横浜駅に出ればたくさんのカフェがあるなかで、星天qlayのタリーズを選んで使っていただいていることにとても感謝しています。これからもタリーズを通して、コーヒーに親しんでいただければ嬉しいです。」

大手コーヒーチェーンとして培ってきた土台のうえで、地域に根差したお店づくりを行うタリーズコーヒー。挑戦を楽しむ浜中さんが中心となってつくる星天qlay店が、これからどんなお店になっていくのか。皆さんもぜひ、毎日のルーティンにタリーズのコーヒーを加えて、このまちとタリーズの変化を楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

取材/橋本彩香・山下里緒奈
文/橋本彩香

 

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