星天qlayとは

2025.01.31

朝から晩まで気軽に立ち寄れる、カジュアルフレンチ食堂/CAFE&BRASSERIE MASSE

天王町駅東口の改札を出るとすぐ目に飛び込んでくるのが、スタイリッシュな赤い壁に掲げられた「MASSE」の文字。このお店は、カジュアルフレンチ食堂「CAFE&BRASSERIE MASSE」(以下、MASSE)です。

フランス語でカジュアルな大衆居酒屋を意味する「BRASSERIE(ブラッスリー)」と大衆を意味する「MASSE」。その名前の通り、MASSEでは普段使いのお店として気軽にフレンチを楽しめるさまざまな工夫が施されています。

今回は、MASSEを運営する株式会社A.K.インターナショナルの佐々木廉剛さん、竹内万恵さんにお話を聞きました。

 

天王町に馴染む、温かみのある店舗に

MASSEを運営する株式会社A.K.INTERNATIONALは、「⾐」「⾷」「住」の3つを軸に据え、アパレル販売や店舗の内装デザイン、飲食店の運営を行っています。そのためMASSEのデザインも、随所にこだわりが散りばめられているのだとか。

竹内さん「天王町は、昔から地域の方に親しまれている小さなお店が多く、商店街も活気がある印象でした。駅前にお店を構えるにあたり、天王町の文化を崩さずにいかに馴染んでいけるかを意識して、温かみのある店舗になるようデザインしました。

フレンチというと高級感のあるレストランをイメージすることが多いと思いますが、BRASSERIEはガヤガヤと賑わっている大衆向けのお店なので、そういったカジュアルな雰囲気が料理でも表現できたら良いなと思っています」

テラス席には、MASSEに食品を卸すメーカー企業からオープン記念に贈られたというオリーブの木が。竹内さんは、「メーカーさんと一緒にお店を作り上げている感覚で、お店とともにこの木が育っていくことが心強いですし、まさに人に根付くというところに繋がるのかなと思っています」とお話してくれました。

 

★POINT★

ついたてがあるので外からの視界が遮られており、安心して過ごすことができます。広場が見えるテラス席もあり、こちらはちょっとした一休みやおしゃべりにおすすめです。

 

季節感を感じるメニュー

ランチは週に1度、ディナーは月に1度のペースでメニューが変わるのもMASSEの特徴。寒さが本格的になってきた11月中旬には、ビーフシチュードリアをランチメニューにとり入れたり、肉料理のソースにリンゴを使用するなど、季節感のある料理が提供されています。

佐々木さん「駅前ということもあり、朝から晩まで日常的に利用できるお店になるよう、気軽に食べられる安心感のあるメニューを心がけています。何度でも足を運んでいただけるよう常に新しいものにチャレンジし、季節感のある旬の食材を意識してメニューを考えています」

気どらないけれど品がある味わいの肉料理、性別を問わず人気のケーキセット、熱々のシュガーバタークレープ、ワンプレートで気軽に楽しめるキッシュなど、さまざまなおすすめ料理があるMASSE。

BRASSERIEらしく料理に合うビールやワインも揃っており、なかでもワインには強いこだわりがあるそうです。

竹内さん「ワインは多すぎるかなというくらい銘柄がありますが、全て味見をしていて、自信を持っておすすめできる美味しいものだけを取り揃えています。いきなりボトルで注文するのは躊躇してしまう方もいると思うので、気軽に楽しんでいただけるよう、すべてのワインをグラス1杯から注文できるようにしています」

 

食事プラスアルファの遊び心

「生きかたを、遊ぶ」をコンセプトに掲げる施設に出店するなかで、意識したことを聞きました。

佐々木さん「『生きかたを、遊ぶ』というキーワードがあることで、飲食店としてできることを考えるうえで、広がりが生まれました。食事プラスアルファのシチュエーションも遊んでいただけたらと、提供方法も工夫しています。

原木の生ハムを削ったり、クレープシュゼットを炎のパフォーマンスで仕上げたり、フォンデュしたチョコレートをケーキにかけたりと、ギャルソン(給仕)がお客様の目の前で料理を完成させるメニューもご用意しています。

ただ料理が運ばれてくるだけではなく、食べる前にそういった仕掛けがあったら楽しいなと思うんです。料理からお客様に楽しんでいただくアプローチをするのも、一つの遊びだなと思います」

 

竹内さん「ホテルのレストランで勤務経験のある方にお願いし、スタッフに対しお客様の前で料理を仕上げる提供方法を教えてもらいました。あくまでカジュアルフレンチ食堂なので、特別な人が厳かに出てくるわけではなく、そういったメニューもギャルソンが提供しています。個人的にはそのカジュアルさが好きです。

自分では習ってみようと思い付きもしなかったことに挑戦する経験は、スタッフにとっては遊びにも繋がるのではと感じています。

また、これからEゾーンにはさまざまな飲食店がオープンするので、Eゾーンの店舗同士で手をとって何か新しい試みができたら、私たちも楽しいですし、お客さんにもワクワクしていただけるのかなと考えています」

 

「生きかたを、遊ぶ」は自由であること

日々MASSEの店頭に立つ竹内さん。星天qlayのコンセプトである『生きかたを、遊ぶ』についてどのように考えているのでしょうか?

竹内さん「『生きかたを遊ぶ』というのは、一言で言えば自分の生き方を自由に選ぶことだと思っています。自由でいると、多くの選択肢が自然と見えてくる。そしてその選択肢を自由に選んでいいんだ、と気付くことができると思うんです。

『遊ぶ』という言葉には、おちゃらけたような印象を抱きがちですが、人生を真剣に生きる中で、自由に自分の道を切り開いていくこと。それが本当の意味で『遊ぶ』ということではないかと感じています。自立して自由を選び取る、それこそが『生きかたを、遊ぶ』ではないでしょうか」

最後に、地域の方へのメッセージを伺いました。

竹内さん「MASSEをオープンするにあたって、いかに地域の方が利用しやすいお店であるかを1番に考えました。さまざまな場面で使っていただくのが駅前のお店としてあるべき姿だと思っているので、お1人様でも、ご家族でも、ご友人とでも、お仕事帰りでも、日常の一部としてぜひお気軽にご利用いただけたら嬉しいです」

インタビューの中でお二人が何度も口にしていたのが、天王町の街に馴染むお店であること、そして駅前のお店としてさまざまな用途で気軽に利用できるお店であること。

カジュアルで日常的に立ち寄れる雰囲気でありながら、非日常的なオシャレさと美味しさを感じられるMASSEに、ぜひ足を運んでみてください!

 

取材・文/橋本彩香

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