星天qlayとは

2024.02.06

つながりから生まれた企画が、まちに賑わいをもたらすー星天qlayギャザリングvol.4レポート


つながりから生まれた企画が、まちに賑わいをもたらすー星天qlayギャザリングvol.4レポート

相鉄本線星川駅から天王町駅間の高架下にある商業施設「星天qlay」では、テナント同士の連携を強め、エリアの活性化を図るため、ギャザリングを定期開催しています。普段はそれぞれの店舗や施設にいるテナントの皆さんが一同に介する貴重な機会で、テナントの方からは、「ギャザリングで他のテナントの方とお話できるのが嬉しい」、「他の商業施設の店長会とは一味違って、みんなでワークをするのが楽しい」など好評の声が上がっています。

2023年12月14日には、第4回目のギャザリングが開催されました。2024年1月20日に「つながり、あそぶ。」をテーマに「星天qlayフェス」に向け、足並みを揃える会となった当日の様子をお伝えします。

あなたを表す漢字一文字は?

星天qlayのギャザリングは、おなじみになりつつある一風変わった自己紹介からスタートします。今回は、テナント名、お名前、そして自分を表す漢字一文字を皆さんに発表していただきました。

やりたいと思ったらすぐ行動する性格だという方は「動」、好奇心旺盛でいろいろなことに興味を持ちやすい方は「散」、最近カリグラフィーを習い始めた方は「字」、アウトドア好きな方は「外」など、漢字を選んだ理由とともに自己紹介を行いました。ギャザリング初参加のテナントもいましたが、皆さんの人柄が垣間見える自己紹介によって和やかなムードが作られました。

 


ギャザリングを主催する株式会社相鉄ビルマネジメントの柳川さんは、「柔」という漢字を選択。「普段テナントの皆さんとお会いする機会は多くありませんが、こういった場でお会いした時は、相談事などお話しやすい存在であれたらと思っています」と挨拶がありました。

 

企画が続々と形に!

アイスブレイクで場が和んだ後は、それぞれのテナントの近況報告を行いました。Bゾーンはオープンから約10ヶ月、Dゾーンはオープンから約8ヶ月が経過し、日々の営業にプラスして、新たな企画に挑戦する店舗も増えています。

スーパーマーケット「そうてつローゼン」は商品をお得にゲットできる朝市に力を入れており、お客様からも好評いただいているんだとか。イタリアンレストラン「UNION SEAFOOD CAFE」は、昼飲みのラインナップが増えたことを報告してくださり、お酒が好きな参加メンバーからは「お~」と声があがります。

UNION SEAFOOD CAFE「レストランなので家族連れや女子会での利用も多いですが、昼飲みのラインナップも増え、ありがたいことにお一人で来店してくださる方も多いです。何度も来てくださる常連さんとは徐々に会話をするようになり、少しずつつながりを作っている最中です。」

タリーズコーヒー、無印良品 500からは、店舗で実施しているイベントや冬季限定アイテムの情報がシェアされました。”生きかたを、遊ぶ住まい”「YADORESI」からは、前回のギャザリングからさらに入居者が増えたという嬉しい報告も。

無印良品 500は毎週土曜日に商品の試食会を実施したり、クリエイター向け協働制作スタジオ「PILE」が無印良品 500の容器やReconnelのドライフラワーを使ってイルミネーションアートを作るワークショップを開催したりと、星天qlay内のコラボレーション報告も続々。qlaytion galleryに共同オフィスを持つハーチ株式会社は、YADORESIの住人や横浜のインターナショナルスクールとコラボレーションしたイベントシリーズを開催し続けているそうです。qlaytion galleryに共同オフィスを持つハーチ株式会社は、YADORESIの住人や横浜の英会話スクールとコラボレーションしたイベントシリーズを開催し続けているそうです。

星天qlay内外で生まれたつながりがさまざまな形で企画になってまちに賑わいをもたらしていることに、星天qlayの楽しい「変化」を感じる近況報告タイムでした。

星天qlayでつながりを感じた瞬間は?

近況報告の後は、簡単なワークを実施。「つながり、あそぶ。」をテーマにした星天qlayフェスを意識し、「星天qlayでつながりを感じた瞬間」をそれぞれ付箋に書き出しました。Dゾーンにサテライト研究室を構える横浜国立大学の真鍋教授が、「研究室はものを提供しているわけじゃないから、つながりしかないかも」と話しながらペンを走らせる場面も。エピソードを思い浮かべながら近くの方とお話をしたりと、和気あいあいとした雰囲気でワークが進みます。


「常連さんとの距離が縮まり、話をする機会が増えて嬉しい」、「お客さん、施設内、地域に面識のある方が増え、顔と名前が一致する方が職場の周りにたくさんいることに安心感がある」など、星天qlay内外で育まれている優しいつながりについて話すテナントが多くいるのが印象的。ダイワサイクルは、毎月開催している試乗会が、テナントの皆様のお力添えによって大成功したという嬉しいエピソードをお話してくれました。

ダイワサイクル「毎月試乗会を行っていますが、12月はクリスマスシーズンということもあり、通常よりも大々的に試乗会を実施しました。星天qlayのテナントの方々が宣伝にご協力してくださり、たくさんの方に子ども用自転車を購入していただくことができました。皆さんにたくさんお力添えいただきとても感謝しています。」


続いて毎月地域に開いたイベントとしてオープンデイ(開放日)を開催しているYADORESIからは、こんなエピソードが。

YADORESI「12月は2日間イベントを開催しましたが、回を重ねるごとに地域の方がイベントに興味を持ち、参加してくださるようになっています。YADORESIに来てくださった方とのご縁が一度きりで終わらないよう、つながり続ける場としてグループラインを作成しました。グループは『ヤドカリの友達』を由来に『HAMAGURI』という名前にし、現在40人ほどのメンバーがいます。」

YADORESIと同じくDゾーンにある2つのテナントは、かつて地上を走る線路によって南北に分断されていた星天エリアについてのエピソードをお話してくれました。

PILE「オープン以来1番大きなイベントとして、若手クリエイター支援プログラム『PUSH FOR CREATION』(以下、P4C)というプログラムを開催していました。11月17日~30日には成果発表の場としてアーティスト合同展覧会を開催し、星天qlayのBゾーンからDゾーンにかけて、高架下の壁面を使ってパブリックアートのように作品展示を行いました。P4Cの展覧会のオープニングパーティーに足を運んでくださった保土ヶ谷区長さんから、分断の象徴だった線路の下にアートが展示され、まちの人たちが見にくるようになったことに感動したとお言葉をいただき、まちの人たちを繋げることに貢献できたのかなと嬉しく思いました。参加アーティストには一定期間PILEを作業場として提供しており、PILEの会員さんとも仲間意識が生まれていたのが良かったなと思います。」

ロバーツコーヒー「ロバーツコーヒー星天qlay店の公式LINE登録者数が、650人になりました。ゆっくりかもしれないけれど、少しずつまちに定着することができているのかなと思っています。線路を境に南北で分かれていたまちの間にロバーツコーヒーがあることで、両サイド方が同じお店を利用し、つながりが生まれてきているように感じています。」


qlaytion galleryでさまざまなイベントを開催しているハーチ株式会社は、つながりが新たなつながりを生むことを、この場所で体感しているそうです。

ハーチ株式会社「qlaytion galleryでは、横浜市内で活動している作家さんがコーヒー粕を使って描いた絵と、横浜市内のビールの工場で出るモルト粕をクラフト紙に混ぜ込んだ再生紙・クラフトビールペーパーを展示しています。そのふたつのご縁から、先日qlaytion galleryでコーヒー粕とビールペーパーを使ったアートワークショップを開催しました。その際に、ロバーツコーヒーさん、タリーズコーヒーさんから、星天qlay内で消費されたコーヒーの粕を提供していただきました。星天qlayのなか、地域のなかで、つながりがつながりを生んでいることを実感しています。」

つながりから生まれた企画が、まちに賑わいをもたらす

ギャザリング終了後もテナント同士の交流が盛り上がるqlaytion gallery

ギャザリングの最後には、それぞれのテナントが星天qlayフェスで行う企画について発表しました。マルシェ、ライブ、トークイベントなど盛りだくさんの星天qlayフェス。星天qlayの個性豊かなテナントが、試飲会、ワークショップなど、当日限定の特別企画を用意してお客様をお迎えします。

全エリアで開催する「めぐる!顔の見える星天qlayマップ」では、テナントの店長さんやスタッフさんのイラストが描かれたマップを配布。魅力的な「人」と出会い、つながることができる、星天qlayならではの企画です。マップのイラストは、PILEのスタッフであるイラストレーターの方が担当します。

開業から間もなく1年。さらにパワーアップする星天qlayのこれからに、ぜひご注目ください!

 

取材・文/橋本彩香

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