星天qlayとは

2025.02.05

【アフターレポート後編】年に一度の星天祭《星天qlayフェス》めぐってあそぼう!ホップ、ポップ、アップ!

相鉄本線・星川駅〜天王町駅間の高架下施設「星天qlay」(ホシテンクレイ)。A~Eの5つのゾーンで構成され、「生きかたを、遊ぶまち」というコンセプトを掲げています。

地域、そして人とのつながりを大切にしている星天qlayでは、施設のテナントや周辺地域の方々が一体となり、年に一度、つながりの祭典「星天qlayフェス」を開催しています。

2024年11月16日(土)に開催された星天qlayフェスのテーマは、「めぐってあそぼう!ホップ、ポップ、アップ!」。気軽に立ち寄れば(ホップ)、きっとこころ弾けて(ポップ)、気分が上がる(アップ)ような、“生きかたを、遊ぶ“体験がきっと待っているはず。

そんな思いで、この日限定の特別ポップアップ企画や音楽ライブ、パブリックアート展示、高架下映画祭などたくさんの企画が開催されました。

こちらの記事では、アフターレポートの後編として、当日のC~Eゾーンの様子をお伝えします。

【前編はこちら】
https://www.hoshiten-qlay.com/magazine/1197/

 

テナント特別企画@Cゾーン

学童保育・ワオキッズ、qlaytion galleryにシェアオフィスを構えるハーチ株式会社、さをり織りの手織工房じょうたは、それぞれのワークショップをめぐると作品が完成するコラボレーション型の企画を行いました。


ワオキッズは、描いた絵がオリジナルキーホルダーになるプラバン工作ワークショップを開催。途切れることなくたくさんの子どもたちで賑わっていました。

ワオキッズ「今回はハーチさん、じょうたさんと初めてコラボレーションして企画を行いました。ワオキッズのワークショップに参加した後に、興味を持ってハーチさんのワークショップにも参加して、それをさらにじょうたさんに持って行って、完成した作品を見せに来てくれて。そんな風にそれぞれのブースを楽しんでくれて嬉しかったです。

初めて星天qlayに来た方や通りすがりの方も多く、『ここはどんな施設ですか?』と興味を持って質問してくださる方も多くいらっしゃいました。この場所に学童保育があること、ワオキッズのことを知ってもらえて良かったです」

Bゾーンに拠点を持つハーチですが、この日はワオキッズに出張。循環チャームの製作見学&ガチャ体験を行いました。

サーキュラーエコノミー(循環経済)を通じて横浜の地域課題を解決し、新たな雇用創出と経済活性を目指すメディア「Circular Yokohama」を運営しているハーチ。この日はペットボトルキャップの溶解・射出成形機(※)を見せながら、ボトルキャップが生まれ変わる過程を子どもたちに楽しくレクチャーしました。

参加した子どもたちには、ペットボトルキャップが渡されます。それをハーチ特製の「カプセルトイ「循環ガチャ」に入れると、ペットボトルキャップをマテリアルリサイクルしたかわいいチャームをゲットすることができました。

(※)プラスチック素材を熱で溶かし、金型に流し込んで成形する機械

普段はキーチャームにボールチェーンをつけて循環ガチャの中に入れているそうですが、今日の中身はキーチャームだけ。お隣にある手織工房じょうたに足を運び、アートヤーンと呼ばれるさをり織りの紐をゲットすると、キーホルダーとして好きなところにチャームをつけられるようになります。

ハーチ株式会社「せっかく星天qlayの中で開催されるイベントなので、テナント同士で協力したいなと思い、コラボレーション企画をご提案させていただきました。循環ガチャを回してくれたお子様だけでなく、僕が使っているじょうたさんのペケーニャちゃん(ポーチ)を見た保護者の方もじょうたへ足を運んでくれました。

そんな風に楽しみながらテナント間を回遊してもらえたので、イメージしていたことが形になって嬉しく思っています。

ハーチとしては、私たちは物を売るのではなく循環を促進することを軸に活動をしているので、小さいお子様でもリサイクルの大切さを学べるように企画を考えました。参加してくれたお子様から、ペットボトルキャップがこんな風に生まれ変わるなら大事にしよう、と思ってくれていることが伝わってきて、良かったと思っています」

ワオキッズ、ハーチのブースでチャームをゲットしたら、お隣の手織工房じょうたへ。こちらではチャームをつるすための紐・アートヤーンを作ることができます。

通常は300円で行っているアートヤーンづくりですが、ワオキッズ・ハーチからチャームを持っていくと特別価格の200円でアートヤーンづくりをすることができました。


さらにじょうたでは、首から提げる小さなポーチ「ペケーニャちゃん」づくりも開催。6歳以上の子どもから大人まで誰でも簡単に織ることができるとあって、イベントの開始から日が沈んだ後もたくさんの人が織り機を使って個性豊かなペケーニャちゃんを作っていました。

手織工房じょうた「今までのイベントよりもやりたい!と参加してくださる方が多く、小さいお子様も大人もたくさんの方にさをり織りを体験していただきました。今回初めてテナントさんとコラボレーションをして、チャームをゲットしてじょうたに来ていただくという流れがうまく作れたので、またぜひご一緒できたら嬉しいです。

工房の糸は残糸が多く、紡績工場で余った糸を皆さんがどう織るかという出会いもおもしろさの一つです。そことハーチさんの循環というテーマがすごくマッチできたのでとても良いコラボレーションだったなと思います。

今までじょうたの前を通ってやってみたいと思っていたという方や、次の予約をされて帰る方がいて、さをり織りに触れる良い機会が作れて良かったです」


同じくCゾーンのPetPlus Trimming Salonでは、アーティストの田畑造太さんによるペットのライブドローイングが行われました。

「写真から生まれる感動体験」と題し、写真とワンちゃんを見ながら目の前でドローイング。制作過程のメイキングムービーもプレゼントされるという企画に、多くのペット連れのお客様が参加していました。


PetPlus Trimming Salon「今日はトリミングとドローイングのご予約でたくさんの方にご来店いただきました。田畑さんのかわいいグッズがたくさんあるので、トリミングやドローイングの予約をしていない方、ペットを飼っていない方も立ち寄ってくださいました」

Cゾーンのご飯屋さん「SAI.」は、特別企画で「土鍋のおむすびランチ」を実施しました。夜の時間は、月に1度のペースで開催している人気企画「外宴」を開催。

SAI.の前にある高架下空間で、外の空気を感じながら、お酒片手にワンコインのフードを楽しむことができました。

さらにこの日は、数量限定で手作りのワンちゃん用のごはんもご用意。ワンちゃんのお散歩コースとしても人気な星天qlayにぴったりな企画となっていました。

 

ライブステージ @Cゾーン 芝生広場

Cゾーンの芝生広場では、大人も子どもも楽しめる遊び心たっぷりなライブパフォーマンスを開催しました。トップバッターを飾ったのは、マリンバ奏者の野木青依さん。

 

野木青依

朝にぴったりな心地よいマリンバの音色を聴きに、次から次へと観客が集まりました。初めてマリンバの音を聴いたという観客の方が多く、野木さんは楽器やマレット(ばち)の種類による音の違いなどを丁寧に説明。会場の皆さんは興味津々な様子で耳を傾けていました。

特に盛り上がっていたのは、野木さんと子どもたちによる即興セッション。お子様が野木さんの隣で一緒に演奏し、緊張しながら鍵盤をひとつひとつたたく姿を、会場の皆さんが温かいまなざしで包み込んでいました。


野木さん「普段から即興演奏などその場の方と一緒に空間を作っていくことを大切にしているので、今回もお子様と一緒に演奏をさせていただきました。お子様が私の目を見てくれたり、手の動きをよく観察して演奏してくださっていて、音楽を一緒に作ることを楽しめました。

高架下は低い音がよく響くんだなあという驚きもあり、他の場所との響きの違いを体感しながら楽しく演奏させていただきました」

 

Reity from Black Leech

続いては、横浜を中心に活動するFunk ・Pop Punkバンド”Black Leech”のボーカルReityさんによる、ギター弾き語りのパフォーマンスです。生まれも育ちもずっと横浜のReityさん。当日も星天qlayまで徒歩でお越しいただきました。

力強い曲、やさしい曲など、雰囲気の異なる洋楽のカバー数曲を披露してくださり、曲の雰囲気に合わせて芝生広場の空気感がガラッと変わる特別な時間となりました。

Reityさん「真夜中の演奏や、東京のライブハウスで演奏することがほとんどなので、こういった日中に演奏するのはすごく気持ちがよかったです。

開けた屋外空間ですが、高架下だからこその閉塞感も少し感じて、僕のパンクな雰囲気やカルチャーも溶け込めるんじゃないかと新しい発見がありました。

横浜は生まれ育ったとても大好きなまちなので、地元に貢献したいと思い、出演させていただきました。良い雰囲気が作れていたら嬉しいです。」

 

TheWorthless mini & annasekai

続いてパフォーマンスしたのは、うたうヒゲのジャグバンドTheWorthlessのそっくり双子と、絵本うたユニットばんぱくとあんなのannasekaiによるスペシャルユニット「TheWorthless mini & annasekai」。Cゾーンを飛び出し、星天qlay内を練り歩きながらパフォーマンスを行いました。

TheWorthlessのお二人は、洗濯板など身の回りにあるものを使ったユニークな演奏を、annasekaiさんは、素敵な歌声と「わきカスタネット」や「おなラッパ」を使った踊りながらの演奏で、すれ違う人を笑顔にしていました。

途中、Dゾーンで立ち止まって曲を披露する場面も。

予想もしていなかった楽しい光景との出会いに、街行く人、Dゾーンに集まる子どもたちも嬉しそうに音楽に耳を傾けていました。


Cゾーンに到着すると、いつの間にかたくさんの人たちが集まり、TheWorthless mini & annasekaiの演奏を楽しみました。

TheWorthless mini & annasekai「星天qlayは素敵なお店がいくつも並んでいて、お客様もたくさんいらっしゃったので、練り歩きながらの演奏がぴったりだし、とても楽しかったです。気づけばたくさんの方がついてきてくださって、みなさんと一緒にこの空間を歩くことができて良かったです」

 

杉川としひろ

ギターに合わせてあそびうたを披露してくれたのは、あそびうた作家・絵本作家の杉川としひろさん。たくさんの親子が集まり、芝生広場は満席状態に。

立ち上がったり、声を出したり、手拍子をしたり、会場にいる子どもたちだけでなく、親御さん、キッチンカーの方も巻き込みながら、みんなで一緒に体を使って楽しんでいました。


杉川さんと子どもたちの心の距離もどんどん縮まり、会場はだんだんとヒートアップ。芝生のうえで寝転んだり、ステージまで近づいて踊ったり、大きな声を出したり、無邪気に楽しむ子どもたちの姿がとても印象的でした。

杉川さん「子どもたちが裸足になって走り回ったりしている姿を見て、広い芝生があるこの場所は、親子向けのイベントにぴったりだなと思いました。

僕自身、以前は保育士として働いていたり、現在も子育て支援の活動をしていることもあり、今日は『親子がもっと仲良くなってほしい、子育てって大変なこともたくさんあるけど、楽しいこともたくさんあることを体感してほしい』という思いで参加させていただきました。すごく楽しい時間でしたし、機会があればぜひまた参加したいです」

 

桂枝之進

たくさんの親子が待つ会場に爽やかな笑顔で登場したのは、落語家の枝之進さん。

全国の寄席やイベント、メディア等で活躍するほか、落語のミクスチャーを実践するコレクティブ「Z落語」を立ち上げ、落語とクラブカルチャーをMIXしたイベントやAIによる新作落語の創作プロジェクトなど、他ジャンルのクリエイターと越境的に活動を展開しています。

枝之進さんのパフォーマンスに子どもたちは心をつかまれ、けらけらと笑ったり、ステージに近づいたりと、落語を心の底から楽しんでいる様子でした。

桂枝之進さん「開演前に星天qlay内を散歩していて、子ども店長がお店の商品を販売していたり、シェアハウスがあったり、この施設がまちの中に溶け込んでいるんだなということを感じ、楽しいイベントになりそうだなと、始まる前からワクワクしていました。

開演時も大入り満員、立ち見の方もいらっしゃり、まちの方がすごくオープンに出迎えてくれているあたたかい空気があることを肌で感じていました。屋外だとなかなか集中して聞けないこともあるかと思っていましたが、ほとんどの方が最後まで動かずに聴いてくださって、劇場でやるのと同じような感覚で、楽しくおしゃべりさせていただきました。

参加してくださったお子様も、笑い所が分かる勘所のいい子たちばかりでした。想像力豊かなお子様がこのまちには多いんだろうなという印象を持ち、素敵なまちだなと落語をしながら感じていました」

 

Natural habitat

ライブパフォーマンスのトリを飾ったのは、iTunesレゲエチャート初登場1位を獲得した今大注目のレゲエアーティスト・Natural habitatさん。

子どもから年配の方まで、幅広い年代の方が足を止めてNatural habitatさんの音楽に聴き入っていました。なかには身体をゆらしながらリズムにのる人、目を閉じて音楽に浸る人の姿も。

社会、そして現代を生きる私たちに向けた強いメッセージがこもった歌声や言葉が、芝生広場に響き渡りました。


Natural habitatさん:「普段は夜に出演することが多いので、昼間の明るい場所で演奏することができてとても新鮮でした。演奏に込めている思いやメッセージは、子どもたちや親御さんにも伝えたかったことです。普段はなかなか子どもたちの前で演奏することができずにいましたが、今回こうして親子にメッセージを届けることができてすごく良かったです。

星天qlayは今回のイベントを通して初めて知りましたが、すごくいい場所ですよね。音楽イベントをやったり、この空間の中でもっと音楽を流してみたり、もっといろいろな使い方ができそう。この場所もここで行われるイベントも、これからもっともっと知られていくだろうなと思います。今回出演させてもらえてすごくよかったです!」

 

PUSH FOR CREATION(P4C)

Dゾーンのクリエイター向けコワーキングスペース「PILE」が実施している若手アーティストの支援プログラム「PUSH FOR CREATION(以下、P4C)。2024年度は3名のアーティストが選出され、約3ヶ月間、PILEで制作活動を行いました。

その集大成となるパブリックアート展が、11月1日から30日までの期間、星天qlayやYBPビジネスパークなどを舞台に開催。星天qlayフェス当日は、アーティストと共に作品を巡る「アーティストガイドウォーク」が行われました。

ガイドウォークを行ったのは、イラストレーターとして活動する千葉希代美さんと、写真で表現活動を行う高山力土さんのお二人です。

星天qlayのさまざまな場所に展示された作品を、アーティストご本人の説明を聞きながら鑑賞ができるという贅沢な時間となりました。 


千葉さん「10年ほど横浜に暮らしており、天王町はすごく馴染みのあるまちです。昨年度のP4Cを見ていて、今年はぜひアーティストとして参加したいなと思い応募しました。

イラストを描くうえでも地域の方と接点が持てたらいいなと思っていたので、今回ガイドウォークを通じて、自分の絵を説明し、地域の方とお話ができたのはとても良い経験になりました」


高山さん「僕は写真で表現をしていますが、言葉の力も大切だと感じているので、作品への想いを言葉で伝えながら作品を見てもらう今回のツアーは、アーティストにとってもありがたい企画だと思いました。

ツアーにご参加いただいたのは、星天qlayの周辺にお住まいの方が多いと思いますが、自分ですら気付かなかったような作品の見方、受け取り方をしてくださる方もいて、鑑賞者と作り手が交わるのは貴重でおもしろく、尊い時間だなと感じました」


さらにPILEでは、糸や布を使ってブローチやミニコースターを制作する「ミニ織物体験ワークショップ」や、選抜アーティストによる作品展や、ワークショップも同時開催されました。

 

はなれマドマーケット&子ども店長

PILEのお隣にあるシェアレジデンス「YADORESI」では、道沿いにずらりと並ぶ「はなれマド」越しに、それぞれの住人が好きや得意をつめこんだお店をオープンしました。


YADORESIのすぐそばのスペースでは、お仕事体験&子ども1日店長 in HODOGAYA」に参加した子どもたちによる商品の販売が行われました。

YADORESIのコミュニテビルダーが中心となって発足したこの企画には、Cゾーンの「SAI.」、そして保土ケ谷区内3つの飲食店にご協力をいただき、子どもたちが事前にお店に足を運んで職業体験を行いました。

実際に商品を作る過程を見て、体験したからこそ、ひとつひとつの商品を丁寧に責任感を持って販売している姿が印象的でした。


参加した子どもたちからはこんな感想が。

子どもたち「楽しそうだし、お友達もいるから、一緒に応募しました。ハンバーガーが好きだから、2人でハンバーガー屋さんを選びました。

炭でハンバーガーを焼くのが熱かったり、チーズを乗せたりするのが難しかったです。売るのは難しいけれど楽しかったです。今日はみんなに食べてもらえて嬉しかったです」

子ども店長企画を中心となって進めたのは、YADORESIに暮らすコミュニテビルダーのチカさん。Dゾーンのオープン時から約1年半の間、星天qlayとその周辺地域のコミュニティ醸成を行うために、星天qlay内外でのつながりづくりに奔走してきました。

次のステップへ進むため、今回が最後のイベント参加となるチカさんに、子ども店長企画にこめた想いを聞きました。

チカさん「子ども店長は、皆様のおかげで良い企画に育てることができたなと思っています。参加した子どもたちは体験を通してお店を知り、好きになる。お店も、参加してくれた子どもたちを好きになる。それを展開していくと、子どもたちはまちにお気に入りの場所が増えて、生まれ育ったまちを好きになることができる。まちを好きになれば、大人になっても住み続けたり、たとえ離れても帰ってくる場所ができると思うんです。

保護者の方も同じで、子どもを応援するうちに体験したお店のことを好きになり、お店に通って商品を買うようになる。保護者の方は好きな場所が増えて、お店の方はファンが増えて売り上げにつながる。お店の方も良い刺激になった、勉強になったと言ってくださる。

いろいろな方のお力添えのおかげで、携わる方々みんながハッピーになれる企画にできました。これからもこの企画が続き、広がり、保土ケ谷のまちを好きになってくれる子どもと大人が増えてくれたらと願っています」

同じく星天qlayのコミュニティビルダーとして活動するノリさん。今回のフェスでは、「はっぴーばーすでーズ」としてBゾーンのステージで、YADORESI住民・地域住民とともにライブ演奏を披露しました。

ノリさん「今回は主に、子ども店長、PILEさんの紙芝居、はっぴばーすでーズ、住民のはなれマドの企画に携わりました。星天qlayフェスは1年で1番の盛り上がりをつくる日なので、2カ月ほど前から準備を進め、YADORESI住民たちがどんな表現をするか、どんなことをやりたいかヒアリングしながら、この日に向かっていく意識づくりをしていました。完成したYADORESIの中は、それぞれの個性がしっかり出ていて、「こういうことがやりたかったんだね」ということを感じられる機会になりました。

1日を振り返ると、子どもたちの元気な姿がとても印象的でした。特に子ども店長企画では、子どもたちは地域の素敵なお店や人を知れるし、お店の方も子どもの成長に携ることができます。保護者の方からも、『子どもたちのできることが増えて嬉しい、家でもお皿洗いなど家族のお手伝いをしてくれるようになった』というようなお声をいただきました。

星天qlayには『生きかたを、遊ぶまち』というコンセプトがありますが、今回のフェスを通して、子どもたちが人生の中に楽しさを見出す原体験のようなものを得ることができていたら嬉しいです。そしてそんな子どもたちの楽しそうな姿に、大人たちも笑顔になる。これからもそんな循環が作れたらいいなと思っています」

 

フェス初参加!Eゾーン「MASSE」

2024年7月より順次オープンしているEゾーン。天王町駅に隣接しており、このゾーンが全てオープンすると、星天qlay5つのゾーンが晴れて全面開業となります。

今回は7月に他の店舗に先だってオープンしたカジュアルフレンチ食堂「CAFE&BRASSERIE MASSE」が、フェスに初参加。発酵バターを使用したスマッシュクロワッサンを販売しました。

MASSE「MASSEは天王町の駅をまたいだ位置にあるので、フェスのお客様が足を伸ばすには少し遠いかなと思っていましたが、予想に反してたくさんの方がスマッシュクロワッサンを買いに来てくださり、ありがたかったです」


新たにオープンしたEゾーンをはじめ、星天qlay全体を楽しんでいただくために、今回は施設を回遊するクエスト企画を開催。

インフォメーションで挑戦状をゲットして、星天qlayをめぐってミッションをクリアしていくこの企画に、想定を上回るたくさんの方々が楽しんで参加してくれました。


ミッションをクリアすると星天qlay模様のガラポンを回すことができ、施設内で使用できるクーポンや各テナントの商品などさまざまな景品を獲得することができました。

満員御礼!高架下映画祭

日が落ちても、星天qlayフェスの熱気は終わらない!17時よりCゾーンの芝生広場で、「SING/シング」が上映されました。

高架下の活用方法を探求する中で開催された星天qlay初の高架下映画祭、満員御礼となりたくさんの親子にお集まりいただきました。


好きなお菓子を持ち寄ってみんなでシェアをしたり、芝生の上で寝転んだり、家族で体を寄せ合ったりと、芝生広場だからこそのリラックスした雰囲気が印象的でした。

参加者「芝生の上でどんなふうに映画を上映するのか想像出来ずにいましたが、楽しめるようお菓子やブランケットを持ってきてみました。大きなスクリーンでの上映で映画館のような迫力がありましたが、寝転んだり、体を動かしたりしながら見ることができてとても良い時間でした」


相鉄本線星川駅~天王町駅の高架下約1.4kmに、こころ弾けて、気分が上がる企画が盛りだくさんだった第2回目の星天qlayフェス。

開業3周年が近づくなか、これまでこの場所に集まったエネルギーと遊び心がパッと弾けて、賑わいがまちにこぼれ落ちる。そんな1日となりました。

お力添えをいただいた皆様、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

 

【前編はこちら】
https://www.hoshiten-qlay.com/magazine/1197/

 

取材・文/橋本彩香、鈴木佐榮
写真/山内コーヘイ

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