星天qlayとは

2024.04.08

地域の子ども、そして大人の生活に余白と遊びを生む架け橋に/ワオキッズ星川園

2024年1月に開業した星天qlayのCゾーン。次世代が学べて交流ができ、ものづくりや創造ができる場を集約したゾーンです。そんなCゾーンで、2024年4月にオープンを控えているのが、充実したサービスを備えた民間の学童保育「ワオキッズ星川園」。

放課後や長期休暇に小学生の子どもを預かる施設として、星天qlayに新たな風を吹き込むニュースポット・ワオキッズ星川園。今回はマネージャーの古明地さんに、ワオキッズが大切にしていること、そして星天qlayへの思いについてお話を聞きました。

 

保育園事業の知見を活かした学童保育

写真:山内康平

保育園事業を展開する会社の知見を活かし、保育所の指針に沿った運営をしているワオキッズ。下校時刻から夜の7時まで、延長が必要な場合は夜の8時までお子様を預かってもらうことが可能です。プランは週1日から週5日まで、ご家庭の働き方やお子様の習い事に応じて選べるようになっています。早めのお迎えなどにも柔軟に対応してもらえるうえ、長期休みの期間は朝8時からのお預かりも可能。子育て家庭にはとても心強い施設です。

古明地さん「保育園までは子どもを預かってくれる場所がしっかりと用意されていたけれど、小学生になると放課後や休日の預け先がなくて困ってしまう『小1の壁』という問題があります。ワオキッズは放課後の遊びと生活の場として、保育園の延長のように小学生を預かり、働いている保護者の方のサポートができればと思っています。

通常時は下校時刻に合わせて開園するので、小学1年生であれば1時半頃の下校から夜7時過ぎまでお預かりすることになります。1年生は学校で過ごすのが年間約1,200時間、長期休みを含めると学童にいるのが約1,800時間と言われているので、学校よりも学童で過ごす時間が長いんです。一番長い時間を過ごす場所なので、人と関わるなかで子どもたちの社会性や自己肯定感を育む場になるよう意識しています。」

ワオキッズは1年生から6年生の子どもたちが一緒に遊び、兄弟姉妹がいない子どもも自然と異年齢の子と関わることのできる場になっているのだとか。保育士資格や教員免許を持っている方、ジムのインストラクターやスイミングスクールのコーチを経験した方など、多様な社会経験を持つスタッフが子どもたちと向き合っているのもワオキッズの魅力です。

 

子育て家庭を支える多様なサービス

ワオキッズを語るうえで欠かせないのが、「小1の壁」に悩む保護者に寄り添った豊富で多様なサービスの数々。仕事を終え、子どものお迎えを終えた後にやるのは難しいあれこれを、まさに「痒い所に手が届く」サービスでサポートしてくれます。

古明地さん「仕事帰りの保護者の方がスイミングの水着や体操服を洗濯したり、次の日に学校で使う工作道具を用意したりするのは大変なので、洗濯サービスや買い物代行サービスを実施しています。ご希望があるご家庭には、子どもたちがお腹を満たした状態で家に帰れて、保護者の方も帰宅後に余裕ができるよう、夜ご飯の提供も行っています。

さらに、保護者の方から子どもに身に付けてもらいたいものとしてよく挙がる、そろばん、書道、スイミングの習い事をオプションで受けていただくことも可能です。目標に向かって子どもが自ら頑張る姿勢を育めるよう、カリキュラムを用意しています。もう一つの意図としては、例えば共働きで学童に通っている子だと、保護者の方が送迎できる土日に習い事を入れるケースが多く、そうすると家族での時間を確保できなくなってしまいますよね。なので平日のワオキッズにいる時間に習い事をすることで、土日に家族での時間を大切にしてもらえたらと思っています。」

 

ハードとソフトの両面で、子どもに寄り添う

4月から通い始める子どもたちを待ち望むように、窓の外を眺めるぬいぐるみたち

ドッジボールや色鬼などの遊びをすぐ始められるよう色のついたコートがあったり、裸足で思い切り遊べるよう床暖房を完備していたり、明るく温かみのあるウッド調のデザインになっていたりと、場にもこだわりが。ワオキッズを運営するワオ・ジャパン株式会社は、戸建て住宅事業を始めとした建築・建材事業を展開するOKAWAグループに属しており、自社グループ内で設計施工を行っているのだそうです。

古明地さん「天井を高くしたり木の素材を使った温かい雰囲気を意識したりと、子どもたちが過ごしやすい場所になるよう考えて建物を作っています。食事や手作りおやつを提供するためのキッチンも併設しており、調理実習のように子どもたちと一緒にお菓子を作ることもあります。

先日は現在勤務している園で、子どもたちの希望で一緒に草もちづくりを行いました。ワオキッズ全体で目標は共有していますが、目の前にいる子どもたちに合わせて、園ごとに柔軟に子どもたちの「やりたい」に応えられるのもワオキッズの強みだと思います。

ワオキッズとして子どもと関わるなかで、子どもたちの世界を大人の価値観で否定せず、一旦受け止めることを心がけています。たとえ走り回っている子がいたとしても、その子は困っている友達を助けようとしているかもしれない。一概に叱るのではなく子どもなりの理由に寄り添ったうえで、なぜ走ったら危ないのかをきちんと説明する。そして本人が納得して『走らない』という選択ができるよう、子どもと大人の思いの折り合いをつけることを大切にしています。」

 

「地域と繋がり、地域と子どもを育てる」

写真:山内康平/星天qlayフェス当日の様子。お子様向けのゲームコーナーやポストイットアートなどが楽しめる施設見学会を開催した。

1月20日(土)に開催された星天qlayフェスや、各テナントの店長クラスが集まるギャザリングにも参加し、オープン前から積極的に星天qlayのテナント、そして地域の方々と交流する姿が印象的。その背景にはワオキッズのこんな企業理念があるのだとか。

古明地さん「ワオキッズは『地域と繋がり、地域と子どもを育てる』という企業理念を掲げているので、星天qlayのコンセプトとマッチしているんです。学童というのは閉鎖的になりがちですが、ワオキッズに通っている子どもだけでなく、地域の子どもや大人と繋がり、星天エリアをより良い地域、住みやすい地域にする架け橋になりたいです。他の園だと地域と関わりを持つには、自ら動いて門戸を叩かなければならないハードルの高さがあるので、お互いの『やりたい』を発信できる場があってそれに賛同し合える星天qlayは、とても良い場所だと感じています。

初めて参加したギャザリングでは、テナントの方々と体験会やコラボレーションに関するお話ができ、オープン前ではありますがすでに楽しそうなイメージが広がっています。自分のお店を地域の方に知ってもらいたいという思いを持ったテナントさんが多いなかで、ワオキッズの子どもたちがテナントさんと関わり、『こういうお店があったんだ』、『この仕事ってこんなに素敵なんだ』と知る機会を作れたら考えています。

そしてお家に帰ったら『あのお店はこんなに良いところだったよ』と保護者の方とお話をする。子どもたちが間に入ることで、我々職員や保護者の方がより深く地域のことを知れる流れを作りたいです。そういった関わりのなかで子どもたちが発見や気付きを得て成長し、夢を広げることができたら理想だなと思います。」

 

生きていくうえで、「遊ぶ」ことの大切さ

最後に、遊びのプロである古明地さんが考える「生きかたを、遊ぶ」とは何か、そして地域の方へのメッセージを伺いました。

古明地さん「ワオキッズはまさに子どもたちが遊びに来る場所です。遊びというのはただ好きなことをするものではなく、様々なことを学んだり、やってみたいと思ったことに自ら挑戦する力を育むものだと思っています。私自身も日々子どもたちと遊びながら、子どもならではの感性にハッとさせられたり、生きていくなかで『遊ぶ』ことの大切さを学んでいます。

生きていくうえでどんなことでも楽しく遊びながら学んでいけたら、義務感ではなく自発的に「やってみたい」という気持ちで取り組めるのではないかと思います。それを子どもたちにも感じてほしいし、自分自身も遊びながら楽しく生きていきたいです。

私にとって『生きかたを、遊ぶ』とは、いろいろな人に会うことです。今はネットなどの様々なツールで自己完結できることが増えていますが、人と繋がり、その人の知識・経験・考え方に触れて良いところを吸収したり、一緒に何かをやってみる。そういう人との関わりが、遊びなのではないかと思います。線引きをせず、大人も子どももワオキッズと遊ぶのが楽しいと思える場所にしたいので、ぜひお気軽に遊びに来てください。」

「1人の人間として、尊敬できるところがたくさんあります」と子どもたちについて語る姿が印象深かった古明地さん。働く保護者に寄り添う充実したサービスが揃っていることで、ワオキッズに通う子どもたちだけでなく、ワオキッズと関わる大人たちの生活にも余白や遊びが生まれていく―。単なる「子どもの預け先」以上の社会的意義を持った施設がニューオープンし、星天エリアがどのように変化していくのか楽しみです!

 

▼ワオキッズ星川園の詳細はこちら
https://www.hoshiten-qlay.com/shop/waokids/

 

取材・文/橋本彩香

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