星天qlayとは

2025.04.28

施設内のつながりを強め、地域に出ていく3年目へ向けてー星天qlayギャザリング vol.11レポート

相鉄本線星川駅から天王町駅間の高架下にある商業施設「星天qlay」では、テナント同士の連携を強め、エリアの活性化を図るため、スタッフが集まって交流・意見交換を行うギャザリング(集会)を年に6回ほど開催しています。

3月13日(木)には、2024年度最後のギャザリングが実施されました。来年度に向けて活発な意見交換が行われたギャザリング vol.11の様子をレポートします。

ほっと一息!ヨガでアイスブレイク

今回のギャザリングは、Dゾーンにある生きかたを、遊ぶ住まい「YADORESI」のコミュニティビルダー・大越さんによるアイスブレイクからスタート。

ヨガのインストラクターである大越さんの専門性を活かして、椅子に座ったままできる簡単なヨガを行いました。ゆっくりと空気を吸って、吐いて、緊張がほぐれていきます。

大越さん「『生きかたを、遊ぶ』をコンセプトにしている施設なので、遊ぶように皆さんと仲良くなれたらよいなと思っています」

という大越さんの挨拶から、一人ずつ簡単な自己紹介を実施。自己紹介とともに自分の好きな遊びを一言ずつ発表し、スタッフそれぞれの人となりが垣間見える時間となりました。

コミュニティビルダーの活動紹介

場が和んだところで、ギャザリングがスタート。

まずは星天qlayのエリアブランディングを担当するYADOKARI株式会社の木村から、2024年度の振り返りと、3月8日(土)に行われたHOSHITEN FAIRについての報告がありました。

その後は再び大越さんにバトンタッチ。多岐に渡るYADORESI・コミュニティビルダーの活動を、改めてテナントの方々に共有する場が設けられました。


コミュニティビルダーとは、活動期間中、家賃無料で星天qlayDゾーンにあるシェアレジデンス「YADORESI」に住まいながら、星天qlayのテナント、周辺地域との日々のコミュニケーションを通してコミュニティ醸成を行う住人のことです。

2024年5月よりコミュニティビルダーとして活動している日置法男さん、そして12月より新たに活動をスタートした大越瑞生さん、北見紗葵さんの3人について紹介。

3人がそれぞれの特技を生かして星天qlay内外の人とのつながりを育んでいる様子がシェアされました。

▼コミュニティビルダー3人のインタビューはこちらhttps://www.hoshiten-qlay.com/magazine/1284/

コミュニティビルダーの3人

数ある活動のなかでも特に注目なのは、毎月第3土曜日に行われているYADORESIの開放日「オープンデイ」や、その夜に開催される「ポットラックパーティー」です。

一品持ち寄り形式で行われるポットラックパーティーでは、住民・ご近所さん・テナント関係者が食事を共にしながら、カジュアルに打ち解けられる場として機能してきました。

この場で生まれたつながりから企画ができることもあり、ぜひ気軽にご参加いただきたい旨が共有されました。

グループワーク

続いては、2025年度に向けてのグループワークを実施。2グループに分かれ、下記のテーマを中心にアイデアや所感を付せんに書き出し、共有しました。

~グループワークのテーマ~
・ギャザリングの内容をブラッシュアップするとしたら?
・コミュニティビルダーと連携したいことは?


Patisserie&Cafe PINEDE(以下、PINEDE)、PetPlus Trimming Salon Hoshiten qlay、ハーチ株式会社、そうてつローゼンがいるチームA。

コミュニティビルダーとの連携について、こんな提案がありました。

そうてつローゼン「保土ケ谷区の生産者さんがつくっている地場野菜をもっと取り扱うことができたらと思っているので、コミュニティビルダーの方がそういった地域の方とつながったり、すでにつながっているテナントさんがいたら情報共有できたら良いなと思います」


PINEDE「大越さんが開催しているモーニングヨガのイベント後に、PINEDEでモーニングを食べられるコラボ企画をやってみたいなと思いました」

YADORESIが中心となって企画を行っている子ども店長についても、「興味がある」、「日程が合えばぜひ参加したい」というテナントが多く、今後さらに企画が盛り上がっていく期待感を覚えました。

さらに、ギャザリングについてはこんな意見も。

ハーチ株式会社「前回のギャザリングで出たアイデアで、実現できたことと実現できなかったことを、理由も含めて最初に振り替える時間があったら良いなと思います。

前回参加できなかったテナントとの情報ギャップを埋めることができますし、前提を共有したうえで新たな議題について話し合いができたら、ギャザリングの場がより有意義になるのではないでしょうか」

施設内の横のつながりを強めるには?

惣ざいと土鍋ごはん 時々クラフトビール。SAI.(以下、SAI.)、横浜国立大学、ワオキッズ、ハックドラッグ、YADORESIが集まったBチーム。

コミュニティビルダーを中心に地域の方との関係性づくりに力を入れている一方、改めて星天qlay内部のコミュニティビルディングについて見直す必要があるのではという意見が出ました。


真鍋先生「テナント間でのホウレンソウ(報告・連絡・相談)がしっかり機能するよう、ギャザリングとは別に星天qlay関係者限定のポットラックパーティーを開催してみるのはどうでしょうか。

年に6回のギャザリングだけだとなかなか皆さんの顔と名前を覚えられないので、フォーマルなギャザリングとは異なる場でお互いの話をして人となりを知ることで、結果的にホウレンソウがしやすくなり、円滑な施設運営に繋がるのではと思います」

このアイデアには多くのテナントから同意の声があがっており、営業時間や出勤日も異なるテナント同士が集まるにはどういった形で実施するのが良いか、大越さんを中心に実現に向けて話し合いが行われていました。

他にも、多くのテナントが共感していたのが認知の課題です。

ワオキッズ「新規会員が伸び悩んでおり、認知の課題を感じています。施設を知って、体験や見学に来ていただけたら満足してもらえる自信はあるので、まずはお子様を預ける候補先に挙げていただけるよう、地域での認知度を高める必要があると感じています」

地域での認知度をあげるため、星天qlay周辺で行われている地域のイベントに積極的に参加したいというテナントも多数。

それぞれのテナントが別々に出展するのではなく、「星天qlay」として出展することができたら、地域との関係性づくりも円滑に進むのでは?という声もあがっていました。


さらに、地域とつながる足がかりとして、地域のプレイヤーにギャザリングに参加してもらうのはどうだろうかという提案も。

そういったイベントへの出店や外部とのつながりも含め、テナント間での情報伝達をよりスムーズに行うためにこんなリアルな声も出ていました。

SAI.「私たちも含め、テナントの多くはデスクワークではなくお店に立っているので、パソコンをわざわざ開かなくてもフランクに目を通せる媒体があるとありがたいなと思います」


ハックドラッグ「YADORESIや星天qlay内での活動やイベントに関する簡単なチラシがあると、お客さんに紹介しやすいです」

これを受け、真鍋先生から「原点回帰で回覧板を回すのはどうだろう?」という提案があり、これにはグループの皆さんが賛同していました。

大越さん「今日はいろいろなお声を聞けて本当に良かったと思っています。高架下というエリアにテナントが集まって、こういったギャザリングを開いているのは強みになりうると思うので、その強みを活かして、『高架下で連携しているお店なんです』とテナントの方々が自信を持って言える場所にしていきたいと改めて感じました」

3年目に向けて

それぞれのグループで出たアイデアをシェアし、ギャザリングは終了。

その後は1時間ほど会場であるqlaytion galleryが開放され、テナント同士がざっくばらんに交流できる時間が設けられました。

地域活動をしているプレイヤーの多い星天エリア。施設内での連携を強め、地域に出ていく、そして地域の人に知ってもらうために、さまざまなアイデアが飛び交った第11回目のギャザリングとなりました。

星天qlayの最初のゾーンがオープンして早2年。ギャザリングで出たアイデアを実現し、さらににぎわいを見せるであろう3年目の星天qlayにご期待ください!

取材・文/橋本彩香

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