2025.04.27
1年に1度のビッグイベント・星天qlayフェスを振り返って/ ギャザリングVol.10レポート
「生きかたを、遊ぶまち」をコンセプトに掲げる星天qlay。個性豊かなテナントが集結するこの施設では、スタッフが集まって交流・意見交換を行うギャザリング(集会)を定期開催しています。
2025年最初のギャザリングが1月16日(木)に開催。年に一度の星天祭「星天qlayフェス」を終え、イベントの感想や課題感をシェアする時間となりました。そんなギャザリング当日の様子をレポートします。
近況報告
テナントが集まる機会を利用して、ギャザリングの冒頭では近況報告を実施。
他テナントに周知したいことがあるテナントが挙手制で近況をシェアしました。
YADORESIからは、2024年12月に就任した新たなコミュニティビルダー・大越瑞生さん(こっしーさん)と北見紗葵さん(キキさん)から、自己紹介がありました。
横浜国立大学 総合学術高等研究院 共創革新ダイナミクス研究ユニットの真鍋教授からは、現在相鉄ビルマネジメント・ハーチ株式会社との連携を検討しているフードロスに関するプロジェクトについて紹介がありました。
データで振り返る星天qlayフェス
続いては、星天qlayのエリアブランディングを担当するYADOKARI株式会社の山下より、星天qlayフェスの振り返りが共有されました。
施設全体の回遊性を高めるために実施された「星天クエスト」。星天qlayを巡りながらテナントにまつわるクイズに答えると、景品がもらえるという企画です。
初開催となったこちらの企画には多くの人が参加。星天qlayすべてのゾーンを回らなければならないハードルの高い企画ではありますが、150人がクリアする盛況ぶりでした。
さらには、当日実施した来場者アンケートについてもシェア。来場した方の年齢層やどこから来場したかなど、次回のイベントに繋がる内容が共有されました。
振り返りをシェアした後は、2月に開催されるイベント「星天qlayの日」についての案内もあり、企画の呼びかけが行われました。
フェスを振り返るグループワーク
続いては、2チームに分かれてグループワークを行いました。グループ分けは下記の通りです。
【グループA】
横浜国立大学 総合学術高等研究院 共創革新ダイナミクス研究ユニット
ミサキドーナツ
PetPlus Trimming Salon Hoshiten qlay
ばばほいくしつ星川
YADORESIコミュニティビルダー(ノリさん、こっしーさん)
【グループB】
ハーチ株式会社
そうてつローゼン
ダイワサイクルSYTLE
ハックドラック
YADORESIコミュニティビルダー(キキさん)
まずはチームごとにアイスブレイク。1人ずつ「お正月の過ごし方」もしくは「今年の抱負」を簡単にお話ししました。
ダイワサイクルSTYLEのスタッフは、「1月に星天qlay店に異動したばかりなので、もっと星天のことを知りたいです」と抱負を語る場面も。
Bチームでは、お正月になんと3人が同じ公園に足を運んでいたことが判明し、思わぬ盛り上がりを見せました。
スタッフとして店頭に立っている時とは違う一面に触れ、場が和んだところで、ワークが始まりました。
グループワークでは、11月16日に行われた星天qlayフェスについての振り返りと今後に向けてのアイデアを、付せんに書いて共有しました。
【グループA】
今回の星天qlayフェスで多くの方が参加してくださった「星天クエスト」。ギャザリングで話題にあがることが多い回遊性を高めるために実施されたこちらの企画には、思わぬ効果も見られたようです。
PetPlus Trimming Salon Hoshiten qlay「商品棚が店舗の奥まったところにあり購入される方が少ないのですが、星天qlayフェスのクエスト企画で商品のことを問題にしたところ、商品を認知してもらうことができ、売り上げに繋がりました」
他にも大きな賑わいを見せていたのが、YADORESIのコミュニティビルダーを中心に、地域の方と共に実行した企画「お仕事体験&子ども1日店長 in HODOGAYA」。日置さんはこちらの企画からまちへの向き合い方を感じたようです。
YADORESI・ノリさん「子どもたちが自分の住むまちに愛着を持って活動し、保護者の方やお店の方、買いに来る人というように、まちに関わる全ての人が、子どもを中心に星川・天王町を育てている感覚がありました。
子ども店長企画は、我ながら非常に意義深い活動なのかなと思うと同時に、これから星天qlayとして活動していくうえでは、『みんなでまちを育てていく』という意識を持てたらもっとおもしろくなっていくのではないでしょうか」
コミュニティビルダーになる前、お客さんとして来場していたこっしーさん、来場者目線での率直な感想をシェアしました。
こっしーさん「人の流れ・滞在の把握やデザインをもっとうまくできると良いなと感じました。子ども店長が賑わっていましたが、そこで買ったものをどこで食べるのか、食べながらどこを見るのか。さらに、星川駅・天王町駅から来た人がそれぞれどう動くのかをデザインできると、人の流れや集まる場所が作りやすいのではと思います」
ばばほいくしつからは、保育園ならではのこんな意見が。
ばばほいくしつ「今回は日が沈んだ17時から、芝生広場で映画イベントが開催されまた。星天qlayとして夜にイベントを実施できたのは、可能性が広がって良かったと覆います。
また、2歳以下の乳児向け設備が合ったら、小さいお子様連れの方も安心して利用でるのではないかと思いました。例えばベビーカー置き場があったり、親子連れ向けの休憩スペースがあったり良いなと思います」
【グループB】
グループBでは、イベントの集客や告知を中心にお話が広がりました。
ハーチ株式会社「フェスに限らず、星天qlayでのイベントの際、自分の店舗以外がどんな企画をやっているのか具体的に知らないまま当日を迎えてしまうこともありました。
他店舗の企画を知っていればニーズが合いそうなお客様に勧めることもできますが、そうでないとみんなでイベントをやっているはずなのに各テナントが個々で頑張るしかない状況になりかねないと思うので、テナント同士で広報を助け合える繋がりや体制があると良いなと感じています。
チラシを掲示したりを置いたりできるテナントをお互いに把握できれば、サポートし合えるのでと思いました」
このお話を受けて、会社としてのルールなどもあるなか、他テナントのチラシを設置できるかそれぞれが現状を共有しました。
そうてつローゼン「店舗にある掲示場所があまり使いこなせていないので、qlayの情報を貼るゾーンを作れたら周知に繋がるのではと思います。ホームページやインスタグラム、全店配布のチラシなど、弊社のもので使えるものはぜひ活用していただけたらと思います」
他にも各テナントから、イベントに関する感想がざっくばらんにお話されました。
ダイワサイクルSYTLE「自分は異動してきたばかりで今回は参加していないのですが、振り返りを聞いて、地域の方と触れ合う機会があるのは良いなと思いました。地域の方と触れ合うことで修理件数が増えることもあるので、今度もぜひイベントに参加していければと思っています」
最後は、各グループでお話した内容を全体でシェアし、ギャザリングが終了しました。
交流タイム
ギャザリング終了後は、会場のqlaytion galleryを開放。「この人ともっと話したい!」という人に声をかけ、気軽にお話や相談ができる場となっていました。
さまざまな成果と学びを得た1年で最も大きなイベント・星天qlayフェス。ギャザリングでその感想や課題感を共有したことで、星天qlayがさらに盛り上がっていく。そんな未来への期待を感じる第10回目のギャザリングとなりました。
取材・文/橋本彩香