星天qlayとは

2025.07.10

地域とテナントが入り混じる、新しいつながりの場へー 星天qlayギャザリング vol.12 レポート

相鉄本線星川駅から天王町駅間の高架下にある商業施設「星天qlay」では、テナント同士の連携を強め、エリアの活性化を図るため、スタッフが集まって交流・意見交換を行うギャザリング(集会)を開催しています。

2025年5月22日(木)には、今年度初となるギャザリングが「qlaytion gallery」で開催されました。

Eゾーンには新たにお店が加わり、ますます賑わいを見せる星天qlay。当日は、テナントだけでなく、地域プレイヤー、保土ケ谷区役所、近くに住む人など、さまざまな“まちのプレイヤー”が集まりました。

「今年は、もっと地域の人とつながり、まち全体に変化を生み出していきたい」
そんな言葉を皮切りに始まった今回のギャザリング。星天qlayの3年目に向けて踏み出した当日の様子をお伝えします!

今回のギャザリングは、Dゾーンにある「生きかたを、遊ぶ住まい」YADORESIのコミュニティビルダー・北見さんによる「星天qlayクイズ」からスタート。

星天qlayを知り尽くした北見さんならではの豆知識やトリビアに、参加者の皆さんは真剣に考えながら、会場は早くも笑いと拍手に包まれていました。

全問正解した方には、Cゾーン「Patisserie&Cafe PINEDE」のマドレーヌのプレゼントも。笑顔に包まれ、自然と会場が和やかな雰囲気になりました。

「変化を楽しむ人」を増やす一年へ

自己紹介のあとは、施設のブランディングを担うYADOKARI株式会社・木村さんから、今年度の活動方針をシェア。

商業施設であると同時に地域のまちづくりの拠点として、今年はその姿勢をより一層強め、地域の人との接点づくりや交流の場へと進化させ地域との連携を作っていきたい。“このまちで何か面白いことをしたい人”たちが自然と集まる場所にしていきたいという想いが語られました。

木村さん「“生きかたを、遊ぶ”という施設のコンセプトをベースに、今年は“変化を楽しむ人を増やす”ということを意識して動いていきたい。地域や社会に星天qlayがどういうインパクトを与えているのかを一緒に考えていきたいと思います。」

このテーマに対し、参加者からもさまざまな意見が挙がりました。

コミュニティビルダー・日置さん「“生きかたを、遊ぶ”というコンセプトは、まちの人にとっては響く言葉だけど、働く立場の人にとっては、店舗の売上を考えなくてはならないことや日々の業務の課題など、実際の業務内容とのギャップに難しさを感じていたかもしれません。“変化を楽しむ”という表現の方が、売上の向上や課題解決も含めて前向きに捉えられるし、まちとテナントが協働しやすくなると思います。」

コミュニティビルダー・大越さん「各テナントさんが、地域のどの世代、どんな人を巻き込んでいきたいかを共有することが大事ですよね。私たちコミュニティビルダーはこのまちに住んでいるので、小さなお子さまからお年寄りの方まで、たくさんの方とのつながりがあります。そういった方たちをどのように巻き込んでいけるのか、ぜひ一緒に考えていけたらと思います。」

などと、積極的な意見が飛び交い、テナントだけでなく地域の人たちも巻き込みながら、さらに“外へ”“地域へ”と開いていく姿勢が共有されました。

地域からの熱量あふれる提案も続々

今夏、天王町・星川エリアで新たに開催予定の「Loop」について、実行委員会の久下沼さんから紹介がありました。

Loopは、エリア内の飲食・物販・サービス店を、チケット制でお得に楽しめる地域回遊型のイベント。地域に住む30〜40代のプレイヤーが立ち上げた、新たな試みです。

久下沼さん「チケットを持った人がまちを回遊して、地元でお金が巡る仕組みを作りたい。皆さんの力を借り、地域の魅力を一緒に発信していく仲間になってくださったら嬉しいです。」

その後、久下沼さんの熱い想いに応えるように、

「4日間の開催のうち、1日だけの参加でも大丈夫ですか?」
「ワークショップとしての参加もできますか?」

といった、声が続きました。

今年で3年目、PUSH FOR CREATIONを開催!

続いて、Dゾーンのコワーキングスペース「PILE」からは、若手アーティスト支援プログラム「PUSH FOR CREATION(以下、P4C)」についての案内がありました。

P4Cは、若手クリエイターの創作活動をサポートするプログラムで、選出された参加者はPILEを無償で利用しながら、数万円の補助や横浜在住アーティストとの交流など、多方面からの支援を受けられます。

昨年は、新人のアーティスト60名の応募から3名が選ばれ、11月には、星天qlayの高架下など横浜エリアでパブリックアート展覧会を行いました。

PILE津田さん「アーティストを応援したいという気持ちで始めたこのプログラムも、今年で3年目になります。今回は、11月に開催予定の展覧会に“保土ケ谷高架下ART LINE”という名前をつけました。アートが、まちをつなげていく、そんな願いを込めています。」

▼P4Cの詳しい情報はこちら!
https://www.pushforcreation.com/

そして最後には、保土ケ谷区政推進課より、保土ケ谷区フォトコンテストのご紹介もありました。

まちの魅力となるイベントが、垣根を超えた交流と連携でさらにアップデートされていく様子が垣間見えました。

今年1回目となる星天qlayギャザリングは、地域・行政・テナントの垣根を越えた交流が生まれ、これからの展開に期待が高まる時間となりました。

今年初の「星天qlayの日」は、7月19日(土)に開催予定。今年度は、音楽ライブからマルシェまで様々なコンテンツを展開予定です。

さまざまな立場の人が集まり、垣根を越えたつながりが芽生えつつあるこの場所から、どんな「変化」が生まれていくのでしょうか。ぜひ一度、足を運んでその様子を体感してみてください。

取材・文 / 鈴木 佐榮

一覧を見る