星天qlayとは

2025.08.22

クラフトビールから、暮らしに遊びと発見を/TDM 1874 Brewery

2025年3月、4月に天王町駅 YBP口改札側のEゾーン店舗がオープンし、ますます賑わいを見せる星天qlay。

今回は、Eゾーンにオープンした醸造所&ビアバー「TDM 1874 Brewery(ティーディーエム イチハチナナヨン ブルワリー)」の加藤 葉月さんにインタビュー。

元々ビールやお酒を飲むのが大好きで、大手飲料メーカーに勤めていた加藤さん。ビールの奥深さに触れ、横浜・十日市場で150年続く酒屋の跡継ぎとして家業に戻ってきたという加藤さんに、お話を伺いました。

「TDM」は、創業の地である「十日市場」を英語にした頭文字(Ten Days Market)から取った名前だそうです。

元々は明治7年から続く歴史ある酒屋でしたが、2017年の1月からビールの醸造を開始し、以来数々の賞を受賞。十日市場・下北沢に続く3拠点目となる星天qlay店は、保土ケ谷区では初のビール醸造所です。

加藤さん「長いあいだ地域に住む方々に小売店としてお酒を届けてきた中で、私たちも生産者としてまちを盛り上げていきたい!という想いから、ビールづくりをスタートしました。

相鉄沿線・天王町は、アクセスも便利だけど大人も子どもも住みやすそうでのんびりとした雰囲気。これまでも「まちの暮らしや生活に溶け込んだ店」を心掛けてやってきたので、私たちが目指す店作りができそうで楽しみです。」

ガラス張りで明るく開放的な店内は、まるでオシャレなカフェのよう。従来のTDMファンはもちろん、仕事帰りのビジネスパーソンから地元の親子まで、幅広い層の方々が足を運んでいます。

加藤さん「お子さんをベビーカーに乗せてママ友会もよく開催されていますね。お昼からカジュアルに飲める場所も珍しいので、カフェでコーヒーを飲むように気軽に立ち寄ってもらいたいです。もちろんお子さん用のソフトドリンクもご用意していますよ。」

このまちと一緒につくっていくお店

ビール以外にもオススメの商品がたくさんあるという加藤さん。

加藤さん「酒屋としてビール以外のお酒にもこだわっています。珍しいウイスキーやジン、日本酒を酒屋価格で楽しんでいただけるのは、うちならではですね。

提供しているフードもビールにあうものばかり。「温かいおつまみも欲しい!」というお客様の声を取り入れて、新たに追加したメニューもあるんです。」

また、夏は特別に「餃子と枝豆」という親しみやすい一品も用意。枝豆は瀬谷区の農家さんから頂いた、地元小学校の給食などでしか出回らない品種を使用しています。

加藤さん「製造工程から出るビール粕を肥料として地元農家さんに引き取ってもらったり、その肥料で育った作物からビールを作ったりと、これまでも地域で循環するサスティナブルな取り組みを心掛けてきました。

ここ保土ケ谷でも地域の生産者さんとコラボレーションした、その土地ならではの挑戦をしていきたいです。」

星天qlayで一番最初に作ったビール「ファーストバッチ」と、加藤さんオススメの「レバーケーゼ」。

レバーケーゼは、フワフワの食感がクセになる、ファンが多い一品です。

ビールを通して季節を感じてもらいたい

店頭の看板や店内のボードには、様々なクラフトビールの銘柄がぎっしり。すべてスタッフの皆さんの手書きで、クラフトビールへの情熱と想いが伝わってきます。

加藤さん「麦芽やホップ・水などの原材料、作り手によって、その時その時で味が変わるのがクラフトビールの特徴です。

星天qlay店では、アメリカからトップのクオリティを誇る最新設備と、1,200Lタンク6機を導入。自社としても最大の生産量を誇る、新しいチャレンジができる拠点です。

大手では作れないユニークなビールをここからたくさん作っていくので、季節ごとに移り変わる一期一会の味との出会いを楽しんでもらいたいですね。」

ミカンを副原料にして作った夏限定のクラフトビール。夏は暑いのでサッパリ系、秋冬はゆっくり飲めるような黒ビール系などを予定しています。

ビールづくりは「生きかたを、遊ぶ」そのもの

最後に、加藤さんが思う『生きかたを、遊ぶ』について伺いました。

加藤さん「大人になってくると、一歩踏み出したり挑戦したりすることって難しくなってきますよね。私自身、興味があることには難しく考えず飛び込んでみる!ということを大切にしています。

これって、ビールづくりにも似ていると思うんです。美味しさという大事な軸はぶらさず、「こんな材料を使ったらどうなるだろう?」「この香りとこの香りが組み合わさったら?」と、クラフトビールならではの幅の広さを面白がりながらチャレンジしていく。

そうした「軽やかさ」を暮らしの中に取り込んでいくことで、「生きかた」もきっと楽しく豊かになっていくと思うんです。何度もお店に足を運んで頂いて「ビールってこんなに美味しいんだ!」と、型にハマらず面白い発見をしてもらえたらとっても嬉しい。

このまちに暮らす人が、クラフトビールを味わいながら「生きかた」に「遊ぶ」を気軽に取り入れてもらえる場所になっていけたらなと思います。」

高架下という新しい場所で始まった、TDM 1874 Breweryと加藤さんの挑戦。美味しいビールを楽しみながら、あなたも一緒に「遊んで」みませんか?

このつづきは、まちで・・・

今回インタビューに答えて頂いた加藤葉月さんから、特別にサービスをご用意。

TDM 1874 Brewery 星天qlay店にて、「インタビュー記事を読み、特典内容を見た」とスタッフに伝えていただき、ファーストバッチビールもしくはセカンドバッチビールをご注文されたお客様に国産生ハムをサービス!

(おひとり様一回限り。数に限りがございますので、ファーストバッチビールが売り切れ次第終了)

ぜひ、TDM 1874 Brewery 星天qlay店へ加藤さんに会いに来てくださいね。

取材・文/日置 法男
写真/北見 紗葵

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