星天qlayとは

2023.09.11

自然体で自由に、人々がくつろぎ繋がるまちのコーヒーハウス/ロバーツコーヒー星天qlay店

フィンランドで最多の店舗数を誇り、国内外に100店舗以上を展開しているフィンランドナンバーワンカフェチェーン「ROBERT’S COFFEE」。埼玉県飯能市にあるムーミンバレーパーク、東京・麻布十番に続いて神奈川県初となる店舗が、星天qlayのDゾーンにオープンしました!

同じくDゾーンにある「生きかたを、遊ぶ住まい”YADORESI”」の住民が「コミュニケーションのきっかけになるオアシスみたいな場所」と語るロバーツコーヒー。地域の方々とのコミュニケーションを大切にお店づくりを行う、星天qlay店の店長であり、バリスタの榎本秀さんにお話を聞きました。

 

コーヒーハウスのように、人々が集い語らう場所に

イギリス発祥といわれるコーヒーハウスの文化。人々が集い、新聞や雑誌を読み、情報交換を行うことで、社交場のような役割を果たしていたともいわれています。榎本さんは当時のコーヒーハウスのように、コミュニケーションが生まれる場づくりを目指しているそうです。

榎本さん「自由な生きかたで幸福度が高い北欧の文化と、星天qlayが掲げる『生きかたを、遊ぶ』というコンセプトには共通する部分があると感じています。ロバーツコーヒーには社として掲げているVision and Valueがあり、Visionの一つが、フィンランドのサウナ文化とも通じる『心整う場所』。そしてValueのなかで特に大切にしているのが、全てのお客様が自然体で自由にくつろげる空気感を提供することです。星天は積み重ねてきた歴史のあるまちなので、ゆっくりとそういった北欧的な空気感を浸透させられたらと思っています。

お客様からもカフェを待ち望んでいた声や、コミュニケーションを求める声をたくさん頂いているので、さまざまな職業の人が情報交換をしたり、息抜きをしに次から次へと足を運ぶ。そんなまちのランドマーク、コミュニティのハブのようなカフェになれたらと思っています。『この人がいるからこのお店に行く』と思ってもらえるような、人を起点としたお店づくりをしていきたいです。」

 

北欧らしさへのこだわり

自然体で自由にくつろげる。そのコンセプトを体現するため、お店の雰囲気やインテリア、メニューなど細部まで「北欧らしさ」へのこだわりがこめられています。そのこだわりが顕著に表れているのが、お店の顔となるハウスブレンドのドリップコーヒーです。

日本の喫茶店では苦味が特徴の深煎りコーヒーが一般的ですが、世界で最もコーヒーの消費量が多く、1人あたり1日約5,6杯のコーヒーを飲むフィンランドでは、軽やかで飲みやすい浅煎りコーヒーが主流。苦味が控えめな分、酸味をしっかり感じられるのが特徴です。ロバーツコーヒーのハウスブレンドは浅煎りのコーヒーで、おかわりには値引きを実施。そのため2,3杯コーヒーを飲み、のんびりとロバーツコーヒーで時間を過ごす方も多いのだとか。

ドリップコーヒー〈ハウスブレンド>Regular 520円、Large 630円

榎本さん「湿度や温度など、国や地域によって環境は変わるので、焙煎する場所が変われば、全く同じものをつくることはできません。フィンランドの空気感まで味わっていただきたいというこだわりのもと、ロバーツコーヒーでは現地で焙煎した豆を直輸入する形を選択しています。」

「北欧らしさ」へのこだわりはフードメニューにも。「レストランのように、フードメニューが多いんです」と榎本さんが語るなかから、ハウスブレンドにピッタリなおすすめのメニューを紹介していただきました。

 

コーヒーとの相性バツグンなおすすめメニュー

自家製シナモンロール 390円(税込み)

まずご紹介いただいたのが、「自家製シナモンロール」。北欧では上向きではなく、かたつむりのように横向きに生地を巻いて焼くのが一般的なんだそう。北欧はおかずと一緒にシナモンロールを食べることもあるため、甘さは控えめで、クリームではなくスパイスを効かせるのだとか。その慣習にならい、ロバーツコーヒーのシナモンロールは表面にたっぷりとカルダモンが振りかけられており、スパイシーで浅煎りコーヒーとの相性抜群な一品となっています!

北欧ブルーベリータルト 680円(税込み)

もう一つのおすすめ商品が、「北欧ブルーベリータルト」。タルト生地の上に柔らかいケーキ生地、さらにその上に、ブルーベリーの果肉がたっぷり入ったジャムがトッピングされています。一つあると争奪戦が発生することもあるというくらい、YADORESI住民からの人気が高い一品です。

オープンから午前11時までは、ドリンク1杯につきトースト半分が無料でついてくるモーニングサービスを実施中。平日は朝7時半、土日は8時半から営業しており、出社前や朝の散歩ついでにのんびりとしたモーニングタイムを過ごすのもおすすめです!

 

クリエイティビティと人との繋がり

星天qlay Dゾーン オープニングイベントの様子

YADORESIオープンデイ(毎週第3土曜日開催)の後にDゾーンのテナントが集まって行うポットラックパーティーなどにも積極的に参加し、テナント間や地域との連帯を大切にしている姿が印象的な榎本さん。その背景には、こんな想いがあるそうです。

榎本さん「僕はミュージシャンとして音楽活動もしているのですが、そういう環境にいると、人との繋がりがないと何も始まらないんです。クリエイティブな方が多い星天qlayには、人との繋がりを大切に思っている方が多いので、人と人、人とまちの接点がどんどん増えて、コミュニティが大きくなっていくと、想像もしていなかったおもしろいことがどんどん連鎖的に起きていく気がします。ロバーツコーヒーでは、カフェという不特定多数の人が出入りする環境を活かして、星天qlayや地域の宣伝もしていきたいと思っているので、掲示物の設置などどんどん声をかけていただきたいです。」

 

遊びは、日常のなかにあるもの

最後に、榎本さんが思う「生きかたを、遊ぶ」について、そしてお客様へのメッセージをいただきました。

榎本さん「僕は音楽、妻はダンスをしているので、そういったクリエイティブなことも遊びなのだとしたら、自分にとっては、遊びは当たり前に日常のなかにあるものだと思います。日常自体が、生きかたを遊んでいるというか。なので星天qlayへの出店のお話を頂いた時、『自分の感覚と近いな』と不思議なご縁を感じたことを覚えています。あとは単純に、『めちゃくちゃおもしろそうだな』と。

自分はクリエイティブなことが好きなので、こういった遊び心のある施設に入ることで、自分の持っているものを活かせそうだなと思いました。仕事に対して『遊ぶ』という言葉を使うと少し軽く聞こえてしまうかもしれませんが、『真剣に遊ぶ』という感覚で、バリスタという好きな仕事を楽しんでやっているので、仕事と日常はあまり離れていないように感じています。

地域の方、お客様との接点を持つことがまずは一番の目標なので、挨拶するだけ、涼みに来るだけでも良いので、ぜひ気軽に立ち寄って、スタッフの顔でも覚えてもらえたら嬉しいです。」

自然体で自由にくつろぎながら、人と繋がることができる、まちのオアシスのような大切な場所。ロバーツコーヒーを起点に少しずつ、けれど着実にコミュニティが広がり、「想像もしていなかった」素敵な出来事が起こる未来が楽しみです!

 

取材/橋本彩香・中尾みゆう・山下里緒奈

文/橋本彩香

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