星天qlayとは

2023.11.08

人と人、町と町をつなぐ、気持ちのこもった手作りドーナツ/ミサキドーナツ星天qlay店

神奈川県三浦市にある港町「三崎」発祥の「ミサキドーナツ」は、三浦、逗子葉山、横浜みなとみらいを中心に展開している大人気のドーナツショップです。

待望の相鉄線沿線初出店となる店舗が、2023年2月、星天qlayのBゾーン(星川駅部)にオープンしました。かわいい見た目とふんわりとした食感、優しい味が特徴のドーナツを求めて、オープン直後は行列ができるほどの人気ぶり。

「人と人、町と町をつなぐ」をコンセプトに掲げ、心をこめて一つひとつのドーナツを手作りしているミサキドーナツは、「生きかたを、遊ぶまち」でどんなお店をつくろうとしているのでしょうか。星天qlay店の店長である澤田菜摘さんにお話を伺いました。

 

従業員みんなでつくるミサキドーナツ

インタビューを通して、「ミサキドーナツで働くのがとても楽しいんです」と語る姿が印象的だった澤田さん。ミサキドーナツが多くの方から愛される理由を、澤田さんのお話から垣間見ることができました。

澤田さん「ミサキドーナツは店舗から出た意見を積極的に取り入れていく社風なので、いろいろな提案を持ちかけやすいんです。自分の提案が反映されると仕事の意欲も上がりますし、みんなでお店を作っている感覚があってとても楽しいです。ドーナツは工房の製造担当が考えていますが、時には店舗スタッフも意見を出しながら、既存のドーナツをどんどんブラッシュアップしています。なので店頭には、今ミサキドーナツが出せる1番良いものが並んでいます。」

 

限定商品がたくさんの星天qlay店

それぞれのまちに合ったお店でありたいという思いから、店舗ごとにお店の雰囲気や看板の色、商品のラインナップを変えているのも、ミサキドーナツの特徴です。星天qlay店は、どのようなお店になっているのでしょうか。

澤田さん「ミサキドーナツが大切にしている『人と人、町と町をつなぐ』というコンセプトと相性がぴったりで、星天qlayへの出店が決まりました。

星天qlay店は施設の雰囲気にあわせ、ウッド調の落ち着いた店内で、限定商品として『ティラミス』のドーナツを販売しています。カフェを併設している店舗なので、コーヒーとの相性が良く、星天qlayの雰囲気に合うようなシックさや、『これがドーナツになったんだ』という驚きのあるものとして考えられた商品です。限定商品なので、星天qlay店に来た際にはぜひ食べていただきたいです。

季節限定の商品は入れ替わってしまいますが、お客様からのご要望が多いものは通年で販売できるよう社に提案をしているので、いつ来ても好きなドーナツが食べられるお店にしたいと思っています。」

左:ミサキドーナツの看板メニューであるレモンクリームチーズ 中央:ティラミス 右:いちごミルク

星天qlay店は”ご飯も食べられる”というミサキドーナツの新しい形に挑戦しており、全店で唯一ドーナツ以外のフードメニューが提供されています。

澤田さん「星川は、これまでに出店してきたエリアとは雰囲気が違うまちなので、『星川のミサキドーナツ』に来たいと思ってもらえるよう、初めての試みとなるフードメニューの販売に挑戦しています。オープン直後はフードの販売は見送っていましたが、『フードはまだなんだ』と声をかけてくださる方もいて、ミサキドーナツのフードを楽しみにしてくださっている方がいるんだなと感じることができました。」

メインのランチメニューは、生ハムのサンドウィッチ、ツナのサンドウィッチ、しらすのオープンサンドの3種類。時期によって難しい場合もありますが、基本的には三崎の老舗羽床総本店のツナを使用するなどのこだわりがあるそうです。サンドウィッチとドリンクのセットに単品のドーナツを追加して、デザートとしてドーナツを楽しむ方も多いんだとか。「ランチが美味しい!」と何度も足を運ぶ常連の方もいらっしゃるそうです。

 

「生きかたを、遊ぶまち」ならではの挑戦

ミサキドーナツとして新しいことに挑戦した背景には、「生きかたを、遊ぶ」という星天qlayのコンセプトも影響しているんだとか。

澤田さん「星天qlay店をオープンするにあたって、急ぎすぎず、ゆっくりとまちに馴染んでいくお店にしたいと思っていました。私はこれまで相鉄線沿線に縁がなく、星天エリアに足を運んだことがありませんでしたが、知らないまちだったからこそ、新たな気持ちで挑めたのも良かったと思います。自分が今まで勤務してきた店舗とはガラっと客層が違うので、このまちの皆さんに喜んでもらえるものを手探りで見つけながら、日々お店づくりをしています。

私の主観になってしまいますが、『生きかたを、遊ぶ』という星天qlayのコンセプトを聞いて、新しいことに挑戦する店舗にして良いんだなと感じました。『ミサキドーナツ』としての良さを残しつつ、お客様や店舗スタッフの意見を受け取って、固定概念に縛られない『星川のミサキドーナツらしさ』を作っていきたいです。他のテナントの方とはまだあまり交流できていませんが、お隣のReconnelさんとはお店でワークショップができたら良いねと話しているので、そういったコラボレーションなど、星天qlayでしかできないことは積極的にやっていけたらと思っています。」

 

まちの日常に溶け込む、サードプレイスのようなお店に

最後に、澤田さんの思う「生きかたを、遊ぶ」について、そして地域の方へのメッセージをいただきました。

澤田さん「良い意味で常識にとらわれないのが、『生きかたを、遊ぶ』ではないかと思います。お店を開くにあたってルールに従うことももちろん大切ですが、生きかたを遊んでいくうえで、失敗はあっていいものだと私は思っています。新しいことにどんどん挑戦して、失敗する。そしてその失敗を失敗で終わらせるのではなく、どうしたら実現できるのかを最後まで考えて、どうにかこうにかできるようにしていく姿勢が、『生きかたを、遊ぶ』なのかなと思います。

お店で食べて見て聞いて感じるものが全てだと思うので、地域の方にはまずミサキドーナツというお店を知っていただいて、興味を持ってくださったら、一度足を運んでほしいというのが一番の想いです。ゆくゆくは、職場や学校、お家に居たくないときに『ミサキドーナツに行こう』と思ってもらえるくらい、日常に溶け込めたら嬉しいです。そんなサードプレイス的な存在のお店になれたらと思っています。」

お店の雰囲気も、ドーナツも、働いている人も、すべてにあたたかさを感じるミサキドーナツ。落ち着いたランチタイムを過ごしたり、仕事帰りのご褒美を買ったり、休日に家族や友人と立ち寄ったり…。あなたの日常にもぜひ、気持ちのこもったドーナツを取り入れてみてはいかがでしょうか。

取材/橋本彩香・山下里緒奈・松本千花
文/橋本彩香

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